フェルメールと17世紀のオランダ展を見に行った日、改めて、上野駅構内を少し散策してみました。
前の記事はコチラ↓
中央改札の上はこんな絵画が描かれていたのですね。いつも改札を「出る」ばかりでしたので、こうして振り返ったことがなかった。猪熊弦一郎による壁画「自由」。終戦から間もない昭和26年から掲げられているそうです。
駅が造られた当時から残っている部分もあるのでしょうか。
線路の車止め。何故か撮ってしまいます。
普段は地下鉄や山手線などを利用するので、こちら側は来たことがありませんでした。昔からの構造を一部、そのまま使っている駅なのだな、と改めて感じました。そして結構、暗い。
「ふるさとの訛りなつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにいく」
石川啄木が、上野駅について詠んだ歌だそうです。あまり利用客の多い時期ではない、閑散とした駅構内にある石碑に刻まれた歌としては、どこか寂しい気持ちになります。通信技術の発展によって「ふるさと」という単語の持つ甘美さは、昔とは趣きが変わりつつある現在。それでも、上京して東京に暮らす身としてはどこか、はっと心に響くような何かがありました。
40歳を過ぎたこともあり、「普段ならやらないことを、意識的にやってみよう。」と思うようになりました。いつもは地下鉄か山手線に乗るだけ、通り過ぎるだけだった上野駅。ほんの少しではありましたが、行ったことのないエリアを遠回りしたことで、思わぬ発見がありました。短い時間の散歩でしたが、こういうのもいいな、と思えました。という記事でした。
camera:sony α7Ⅳ
lens:sony SEL46F14GM