明日発売の本誌で、ついに完結。
連載が開始したのは2014年8月。そこから8年弱の物語。2010〜2020年台を代表する名作漫画のひとつとして歴史に刻まれると思います。明日の10時に配信される最終話が楽しみです。
(画像は公式サイトより)
挙げればきりがありませんが…、私の思うゴールデンカムイの素晴らしいポイント。
・昨日の敵が今日の味方、目まぐるしい冒険活劇が最高に面白い
・自然がもたらす恵みと、残酷さを両面とも描写している
・アイヌや近代史へのリサーチが素晴らしい
・戦争の時代を生きた先人への敬意に溢れた描写が秀逸
・「日本軍=悪」と言う、浅はかな設定を用いない
・ギャグとシリアスのバランスが神レベルに高い
・キャラクターの個性が強い、と言うかみんな強すぎる
・メインキャラのアシリパさんより脇役たちの筋肉が目立ちすぎ
・各種公式がふざけすぎ
・男性の裸シーンが多すぎ
・性癖がやばいキャラが多すぎ
・男性キャラが魅力的すぎて腐女子の気持ちが少しわかってしまう気がする
・チタタプをしてみたいし、食べてみたい
・渋柿を食べたくなる
・アンコウ鍋ですか?えーっと、うーん…
・ラッコ鍋の回は18禁です
・最終話ひとつ前の鶴見中尉にはグッときた
・作者の力量上昇カーブがエグい、スラダン執筆時の井上雄彦を彷彿とさせる
・タイトル回収の気持ち良さはトップレベル
・何度読んでも楽しめる
・敵役が愛される作品は名作のジンクスを証明
アイヌの人たちへの深い敬意と、時間をかけたリサーチは有名ですが、その他にも、戦争を経験した(してしまった)現場の兵士たちの心の機微を丁寧に描写している点も素晴らしさの一つだと思います。戦争を題材の一つに扱うことは非常にナイーブですが、本作は深い考察とリサーチ、そして敬意があって成立していると感じます。
という訳で、先日発表された実写化については不安しかありませんが、今年10月から開始予定のアニメ第4期は期待大。東京ドームで行われるイベントにも行ってみたい。
作者の野田サトルさんは北海道の北広島市ご出身だそうです。元道民として、こんなに偉大な漫画家が北海道から輩出されるとは、尊敬の念しかありません。週刊誌の連載は肉体的にも精神的にも極限状態が続くと聞きます。休養して、また新しい漫画の世界を見せて頂きたいものです。素晴らしい作品を、ありがとうございました。