天王洲のギャラリーKOTARO NUKAGAで開催中の『Rhizomatiks Beyond Perception』を観てきました。AIと生成芸術をテーマに、創造的思考のプロセス自体を作品化したもの。「生成される画像の価値とはなんなのか?」という問いに対する現在の答え、だそうです。ふむふむ。(わからない)
Beyond Perception 直訳すると「感知を超えて」となります。AIを利用することで人類が到達する新しい地平に対する希望、不安、興奮のようなものの一端が感じられるような気がする…のかも知れません。
今回は「販売して利益を得たい」ではなく、「販売することによって、私たちは一体何に直面するのか?」というアプローチのようです。
AIによって生成された画像についての所有権や使用権ってどうなっているんでしょうか?という疑問や課題もこれから、ですね。
小部屋がありました。上映されているのは、今回、販売されるAIモデルデータが生み出した画像だそうです。購入した人はデータを変えることにより、無限に画像を生成できるとか。
SFの作品に出てきそうな、黒くてソリッドなボックス。どこか、物語終盤のラスボス感すら漂わせています。(違う)
AIが生成した10万点のイメージの中から真鍋氏がセレクトした5つのイメージがアクリルフォトプリントされ、展示されています。
これらが本当に美しい。
AIが制作しただけではなく、クリエーターのチョイス、トリミングが加わっていることによって作品として成立しています。安易に言えばAIとのコラボレーションと言うことなのかも知れませんが、どこか疑問もあるような。
生成された画像の連続、動画が上映されていました。おそらくは真鍋氏がチョイス、編集をした作品だと思われます。展示上、始まりと終わりがある構成になっていますが、それでも???ばかりが頭に浮かぶ作品でした。
どれも綺麗です。人間が生み出す作品の少し外側にある印象もあるような気がしますが、言われないとわからないのかもしれません。
有機物でも無機物でもなく、未知のものをたくさん鑑賞すると、今までに味わったことのない気持ちになってきます。
展示会場自体は割とコンパクト。15-20分程あれば観て回れる内容です。そういえば無料でしたが、これ無料で良かったんでしょうか?
商売っけが無い物販エリア。
トートバッグは悩んで止めました(家に大量の在庫が)。欲しいポストカードは在庫切れだったので、ステッカーだけ購入。
perfumeとのコラボなど、キャッチーなRhizomatiks作品も素晴らしいですが、本展のような「???」という展示も脳みそがかき混ぜられる感じがして良きです。
camera:sony α7Ⅳ
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