と言うわけで、急な物欲によって購入した新しいモニターヘッドホン。私は sony MDR-M1STを選びました。いやー、買っちった。開封からのレビューと、iPhoneで聴く時は別アイテムが必要なので、その辺をまとめてお届けします。ちなみに、このお買い物に至る経緯や比較対象については前の記事でどうぞ。
-目次-
1. 開封の儀
私はサウンドハウスさんで購入しました。(試聴で訪れたヨドバシさん、ごめんなさい)
梱包はシンプルで必要十分。
MDR-M1STは民生機(一般向け)ではなく、業務用の機種なので、外装はシールのみ。
「無償修理期間は設定せず、全て有償での修理とさせていただいております。」とはっきり明記されています。初期不良があったらどうしよう。
内容物はこんな感じ。業務用なので無駄なチラシなどもありません。製品自体の梱包も必要最低限。
ついに購入してしまいました。3万円超えのヘッドホン。でも、よく考えてみると現在使用中のWF-1000XM4もその位の値段か。音響機器の沼って怖い。
2. 第一印象ってどう?(物として)
プロフェッショナル向け音響製品を生産しているソニー・太陽株式会社にて製造。プロ用製品で培われた品質管理のもと、熟練作業者により手作業で一つ一つ丁寧に造られ、厳しい検査を経て出荷されます。(sonyのサイトより)
手触りは良く、しっとりした印象。重さはケーブルを含まずで約215g。写真で伝わるかどうかわからないですが、実物には程よい密度感があり、縫製も綺麗で上質さが感じられます。使い勝手ももちろんですが、「買ってよかったな」というファーストインプレッションを感じられる電化製品って、良いですよね。
3. 各所の解説
頭頂部クッションと調整
私は頭部全体が大きい(涙)ので、調整幅が広いのはありがたい。引き出す際に「カチカチッ」とクリック感があるタイプ。
頭頂部が当たる部分のクッションは厚く、柔らかいので好感触。MDR-CD900STはもっと薄めでした。
華美な装飾や主張の強いロゴが少ないのが、本機種の良いところです。
ハウジング
耳が当たる部分を「ハウジング」と呼ぶらしいのですが、本機種は「スイーベル機構」を採用していることから、写真↑のようにヘッドホンをぺったんこにすることができます。クッションケースなどに入れやすくて良いです。
ジョイント部にシリコンリングを採用し、体を動かした際に発生しやすいノイズを徹底的に低減。人間工学に基づいた立体縫製のイヤーパッドで長時間の装着も快適です。さらに可動部の耐久性や耐落下強度も向上させ、プロユースに耐えうる品質を実現しています。(sonyのサイトより)
はて、どの辺が業務用なんだろう?と思っていたのですが、「長時間の使用」や「耐久性」、「耐落下強度」などのポイントが民生機より基準が高い製品ということのようです。素人感覚ですが、店頭で1万円前後の機種には感じられない「品質の良さ」のようなオーラがあります。
イヤーパッド
ハウジングは「耳に当たる部分の外側」を指す言葉で、反対に「耳に当たる部分」はイヤーパッドと言うらしい。そのまんまですね。私がMDR-M1STを購入するポイントの一つとなったのがココです。
めちゃくちゃ柔らかくて、手触りが良いのです。フニャフニャで頼りない訳ではなく、締め付けが強い訳でもなく「とてもちょうど良い」感触。人によって違う部分だとは思いますが、ぜひ一度体験して見てほしい。ちなみに私はメガネをかけるタイミングもありますが、圧迫されて痛い感じはありませんでした。重要。
4. MDR-M1STをiPhoneに繋ぐ
はじめに 〜ヘッドホンケーブルの先端について〜
オーディオ機器の分野には、「さまざまな太さのケーブル端子」が存在します。↓詳しくはコチラ。
ケーブル端子は「プラグ」と呼ぶようです。私のような多くの一般ユーザーが使用しているのは、通常「3.5mm」という規格。ですが、業務用のMDR-M1STは「6.3mm」の太めの規格。そのままではiPhoneなど各種オーディオ機器に接続できないことが多いので、「太さを変換するアダプター=ヘッドホン変換プラグ」を購入します。
ヘッドホン変換プラグ
今回チョイスしたのはコチラ。
これを使用することで「MDR-M1STの6.3mmプラグを汎用性の高い3.5mmプラグに変換する」ことが可能になります。そして、さらにもう一つ。私のiPhoneは13なので、「3.5mmプラグをLightningに変換する」必要があります。
3.5mm→Lightning 変換ケーブル
こちらはややお値段が高め。Appleのみかじめ料なのか、見た目以上に中身が高性能なのか。
箱を開けると、パッケージ詐欺のようで、一瞬不安になります。
↑3.5mmプラグの側。
↑Lightning端子の側。
iPhoneに繋ぐとこんな感じです↑。純正はすぐに断線する、というネガティブな書き込みが多かったので、「断線に強い!」と明示しているエレコム製品をチョイスして見ましたが、どうなることやら。
接続の全体像
2つのアダプターを購入。全体概要的にはこんな感じです↑。6.3mmはMDR-M1STに付属していたケーブル。やってる途中に気づいたんですが、MDR-M1STに付属しているケーブルを使用せずに、3.5mm→3.5mmケーブルを用いれば、アダプターが一ついらなかったのかもしれません。(詳しい方、教えてください)
MDR-M1STは「リケーブル」と言って、ケーブルを交換できるタイプのヘッドホンです。これは業務用ならではの配慮かもしれません。もしくは、オーディオ沼への入り口か。
先端部をぐるぐると回して固定。
あとはそれぞれを差し込むだけ。
なんてことはない変換プラグなのですが、質感が高い。
ようやくiPhoneでMDR-M1STを聴く準備が整いました。
5. 実際に使用した印象
音質については「素人が享受できるレベルをはるかに超えたところにあるなぁ」という至福を感ずることが出来ます。(勝手に素人代表として)
ハイレゾの高音質環境が整うなか、約4年半もの歳月をかけて磨き上げられた音質は、中域の骨太感と、全体の音が俯瞰できる音像を両立。音楽で重要な中域へのフォーカスをしつつ、低音域や高音域もしっかり聴こえます。(sonyのサイトより)
何度も製品を使用した今は、公式の製品アピール文章も、すんなり腹に落ちる感じです。およそ3万円ほどの高額な買い物ではありましたが、満足感は非常に高め。自宅で夕食後や寝る前に使用することで、深いリラックスを得られる気がします。電子ピアノに繋ぐと、音源の良さを痛感すると共に、自分のテクニックの低さを痛感してしまうという諸刃の剣とはなったことは内緒です。
近年はワイヤレスイヤホンの高性能化(と高価格化)が目覚ましいですが、そもそもの性能としては、やはり有線に大きなメリットがあるようです。MDR-M1STに慣れてしまうと、通勤時のWF-1000XM4が物足りなく感じてしまいます。
これが、、、ヘッドホン沼か、、、。
camera:sony α7Ⅳ
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