Anou

東京で働く40代男性のひとりごと。

【ひとり暮らし、マンションを買う】新築か?中古か?(2/2)

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この記事では「買うなら新築マンションか?中古か?」と言うよく見かける議論について、「賃貸暮らしと、新築マンションの購入&売却を経験したひとり暮らし男性」なりの考えをまとめてみました。(思っていたよりもポイントが多くて、2つの記事に別れてしまいました。この記事は後編です。)

f:id:Anou4649:20220204161430j:plain*画像は私の手描きイメージです

新築マンションと中古マンションの比較

前の記事では、金銭や設備面についての細かな話をお送りしました。本記事では、それ以外の細かな要素についてまとめます。(前記事はこちら↓)

anou4649.hatenablog.com

-目次-

3.その他

3-1. 購入から入居までのプロセス

【結論】新築:◎(テンション↑) / 中古:△(テンション→)

新築は購入契約の後、マンションデベロッパーの担当者が入居までのレールを敷いてくれます。購入者と担当者には「これからみんなで作って行く!』と言う独特の高揚感が強く存在しますので、とてもワクワクした雰囲気があります。

それに対して中古ですが、仲介となる不動産会社の担当者が入居までのレールを敷いてくれるのは同様です。ただ、不動産の担当者は「なるべく問題を起こさずに、購入者が後から気が変わってしまうことが無いように。」と言う「腫れ物に触らないように」的な気持ちが透けて見える瞬間が多く見られました。「新築物件販売と比べると、中古は一人当たりの顧客から得られる利益が少ない。」と言う事実と、「不動産会社の担当も個別の物件の詳細までは把握しきれていない。」と言う事情から生まれていると想像します。新築時は建物全体で、大まかなスペックが共通しているので全容や詳細のスペックを把握しやすいですが、中古の担当者は、物件毎に異なる細かなスペックを一つ一つ把握することは難しいのです。建てられた年代も、規模感も施工会社も何もかもが異なるからです。よって、中古物件の購入申し込み後の担当者の気持ちとしては「購入者に良い住まいに入ってもらう」といった方向ではなく、「如何に仲介の手続きを滞りなく進めるか」という方向を向くことになります。仕事としては正しいのですが、新築にあるようなワクワク感は、やや弱めです。

3-2. 選択肢の幅について

【結論】新築:×(供給数が少ない) / 中古:○(そこそこ)

これは本来、中古の方が大きく有利だった点だったのですが、コロナ禍の影響を受けて変わってしまいました。「テレワークの必要性から、広さを求めた住宅購入希望者が増えたこと」と、「経済など世間の動向がわからないために引っ越しを中止したこと」が関係してか、両者のメリットは以前ほどの開きにはなっていません。とは言え、前述したように新築マンションの供給量(物件数)は減少を続けている状況。新築で場所を決めうちで探している人は、かなり狭い門、もしくは開発を待たなければならないケースが多く見られます。

3-3. マンションコミュニティ(および管理組合)

【結論】新築:◎(新しく作る) / 中古:△(既存の輪に入る必要性)

賃貸物件では、さまざまな入居者がいることによるデメリットが存在する、と言うことを以前の記事でご説明しました。購入では、管理組合や常駐する管理人などの存在から、マンション内の治安が良い傾向がある、ともご紹介しました。ただし、購入物件においても「入居するまでわからない」要素があることに変わりはありません。マンションにおける価格が高くなれば高くなるほど、富裕層が多い=社会的にきちんとした企業に勤める人が多い、と言う構成になるのだと思っていました。私が以前、新築で購入した際のマンションは一般的なサラリーマンが購入できる価格帯のマンション。そこでは年代が近しい人や、明らかに会社勤めのご近所さんが多く見られました。ですが、初回の管理組合の集まりにおいて、「失礼ですが、何故あなたがこのマンションに?!」と言う人が少数、いらっしゃいました。その方は、利己的であったり、常識を疑うような発言を繰り返し、その場にいたほぼ全員が「どう言うこと、、、?!」と戸惑ったことが何度かありました。

そして今の中古マンションにおいては、ドラマに出てきそうなザ・老害が1名、管理組合で役員を務めています。「なんでも俺の思い通りになる、俺が一番偉い、俺が一番頭が良い」、と謎の自信で満ち溢れたタイプです。集会でその人の横柄さを見た時は、この物件を購入したことを後悔しました。さらに、その人の発言に対して周囲の入居者が、「また始まったか、、、。」と言う諦めムードを出して、意見を受け入れようとしていたのです。いやいや、入居者全体の利益を考慮しつつ、論理的に反論しましょうよ。その時は、他にも善意の声を上げて下さる方が多くてことなきを得ましたが、先が思いやられる体験でした。

そもそも、管理組合の決定事項は多数決で決まりますので、一部のノイジーマイノリティの意見が通ることは、あり得ません。かつて私が入居した新築物件でも、少数の特異な人にへの対応がこなれて行き、良好な運営が出来る様になりました。30-40代の入居者が多く、社会性を持った人が多く集まっていたことによるメリットだと思われます。これは新築物件の方が有利なのだな、と後で痛感することになった事象です。

中古物件においては、どうしても入居者の平均年齢も上がりがちで、働く現役世代からするとギョッとするような話がなされることがある、と言うケースは多いようです。新築時に入居したであろう60-70代と、ここ数年で中古を購入して入居したであろう30-40代の間に溝があり、議論が円滑に進みにくい課題を持つのが、中古物件です。

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*写真はイメージです

まとめ

前提として

だいぶ長くなってしまいましたが、それぞれのポイントにおいて、大きて深い違いがあることを感じて頂けたでしょうか。人によって気にするところと、そうでないところがはっきりと分かれる要素ばかりですので、書いておいてなんですが、改めて、難しい話題だなと感じました。結論としては「絶対的に正しい答えはなく、それぞれの人にやタイミング、金銭も含めた事情によって異なる。」としか言えないと思います。普通の記事だとここで終了なのですが、今回のテーマは「ひとり暮らしのバツイチ中年男性が、なぜ中古マンション購入に至ったのか」ですので、最後にまとめてみます。

ひとり暮らしが新築ではなく、中古マンションを買った理由

・新築は価格が高過ぎて買えない

・新築の場合、通勤に1時間半以上かかる立地の物件しか買えなさそう

・住宅ローンの借入金額を現実的な額に収めたい

・タイミング

最も大きな理由は、これらの4つでした。2022年2月現在、東京近郊のマンション平均価格は90年代のバブル期のそれを超えています。ざっくり、平均年収400万円が組めるローンは年収の10倍、4000万円が現実的なラインです。しかし新築マンションの平均価格は6から7千万円が相場。夫婦2人が一緒になってペアローンを組むならともかく、平均的なひとり暮らしの人が組める額ではないのです。残念ながら、普通のサラリーマンが家族2、3人を養いながら、東京近郊の通勤できるエリアに新築マンションを買える時代は終わってしまっています。

リモートワークが増えたとはいえ、完全に出勤しなくて良いかと言えば、そうではありません。私の周囲の友人や知り合いの多くが、山梨や茨城に引っ越したかと言えば、そんなこともありません。都内の商業施設が次々と無くなってしまったかと言えば、そんなこともなく。コロナ禍で凄まじく時代が動いた感じはありますが、いまだに都内に近いエリアに住まうことが、何かと便利であることに変わりはありません。

定年制の延長や副業の解禁などの動きも見られますが、日本が好景気のサイクルに入っているとは言えない状況。団塊の世代の働き盛りのような右肩上がりは、すでに夢物語です。暗い話ですが。これらのことを踏まえると、「いろいろなリスクを負いながらも、思い切って新築を購入!!」とはなりませんでした。

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*写真はイメージです

 

長い文章になってしまいましたが、賃貸住まいや、新築マンションの購入と売却を経験した人が考える「マンションは新築を買うべきか?中古か?」と言う本記事はいかがだったでしょうか。これでも、文章を短くするために前提条件や詳細の補足など、省いてしまった箇所があります。言葉足らずなところも多いと思います。そして改めて、不動産の購入決断は本当に難しかったな、と思います。このシリーズを当時のことを思い出したりして、かなり疲れましたので(笑)、また日を空けて、中古マンションに関する細かな記事をまとめてみようかな、と思っています。住宅ローンのあれこれや、購入から入居までの話、実際に購入して住んでみてどうだったか、などなど。もし読んでみたい or 知りたい話題等がありましたら、是非コメントにて教えてください。

ご覧頂き、ありがとうございました。

 

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