以前の記事で、幾つもの椅子を座り比べた末に辿り着いたコンテッサセコンダ(オカムラ製)。表示バグか転売価格か?と思う程の高額でしたが、本当に買いました。結果的には大満足しています。ですが、いまだに、「こんな高い椅子よく買ったなぁ、、、引く。」と思います。
色々考えたり試した訳ですが、この記事ではその辺の経緯を細かくまとめてみたいと思います。テレワークで椅子を探している方や、腰痛に悩んでいる方に、是非。
-目次-
1. 序章
1-1. 仕事用椅子の比較、舞台は新宿でした
結論から言うと、東京近郊の方は新宿で探すのがベストな方法の一つだと思います。IKEA、ニトリ、無印良品、大塚家具、ハンズ、家電量販店が同エリアに揃っているからです。記事では触れませんでしたが、東急ハンズにも行ってみました。ただ、ハンズはほとんど椅子の取り扱いがなく、「以前はあったような?」と思い店員さんに聞いてみると、「最近は取り扱っていないんです。」とのご返答。なんと。ちなみにゲーミングチェアに限って言えば、オススメは秋葉原のヨドバシカメラです。品数がとても豊富でした。
1-2. 実物を見てから買うべし
事前にネットである程度、知識を仕入れてから店舗へ向かいました。家で調べている際は、ニトリか無印良品のワークチェアが本命と考えていました。ですが、実際に座ってみると「ガタガタ、ギシギシ」という音に驚きました。座っている間は動かないので、運用上の問題はないかも知れませんが、作りとして大丈夫なのか?と不安に。そして、WEB上でわからなかったことの一番大きなポイントは、「クッション」でした。この辺は枕選びやマットレス選びと近いのかも知れません。触らないとわからない、のです。そして、某店の店員さんが「柔らかいクッションは印象が良いけれど、長時間には向いていない。」と仰っていたのを聞いてハっとしました。たまにホテルのベッドで柔らかいマットレスがあると、最初はテンションが上がりますが、寝起きは何だか腰が疲れたような感覚に陥る、アレでしょうか。
まとめると、
・本体の剛性(強度)
・クッションの性能
・実際の色(布や皮など)
これらはWEBでわからない要素でした。IKEAやニトリが安くて有難いとは言え、それでも数万円はしますし、そもそも腰痛が悪化するようなことがあっては、意味がありません。
1-3. 大塚家具@新宿店はスゴイ
社長交代劇がニュースで報じられた後にヤマダ電機による買収、世間的なイメージはアレでしたが、さすがの家具専門店。テレワーク需要もあってか、仕事用椅子の品揃えは圧巻でした。品数が多いため、じっくりと試すことが出来ます。製品によっては前傾であったり、リクライニングを深く倒したり。私は長時間座ることを想定して、気になった椅子には3-4分、ボーッと座って試しました。周りを見ると、たくさんの人が同じように試されていました(笑)。背中がメッシュな椅子の良さは、そうして長時間座るとより、感じやすいかも知れません。なお、大塚家具さんのお値段は安くはないので、ここで試してネットで購入がベストかも知れません。(すみません大塚家具さん)
1-4. ゲーミングチェアってどうなの
オフィス向けの椅子との最大の違いは、座面と背中の繋ぎ方でした。ゲーミングチェアの多くは、自分で組み立てる必要がある製品です。よって、座面と背中がハッキリと分かれており、それぞれが独立した仕組みです。オフィス向けの多くは完成品として組まれていますので、もちろんパーツは別なのですが、背中と座面が何というかこう「一体」である印象が強いです。それが座った時に感ずる「心地良い包まれる感じ」につながっていると思います。コスト、価格につながる話ですので一長一短あると思いますが、完成品の強みに惹かれたことは事実です。(ゲーミングチェアが悪かった、と言うことではありません。)
2. さぁ購入!とはすんなり行かない
2-1. まさか、こんな高い椅子を購入検討するとは
・腰から背中をサポートしてくれる
・背中のメッシュが良い
・保証期間
前回の記事で端的にまとめた通りですが、10個以上の椅子を試して行き着いたのが、シルフィーとコンテッサセコンダでした。決め手は「腰から背中をサポートしてくれる」というポイント。ただ柔らかいだけでなく、背中のラインに沿う感じ。これが絶妙でした。そしてメッシュが蒸れにくそうで良いな、と。座面がメッシュのものもあるのですが、夏場に自宅でハーフパンツだったりすると、膝の辺りが痛そうかな、と思って止めました。「実物を見てから買うべし」でも触れましたが、座面や背中、そして調整レバーなどの精度が高いことの安心感は、やはり値段の高い製品で感じられるポイントでした。とは言え、最初は2-3万円で考えていたので、10万円前後とは、、、。ただ、ここで注目したのは、仕事用椅子の保証期間の長さ。他メーカーが1から3年が多い中で、シルフィーやコンテッサは8年保証なのです。会社の椅子もずいぶん前からある様ですが、全くガタが来ていません。コストを優先して購入することで、腰痛が悪化して、数ヶ月に一度、整体や病院に通うことを考えると、良い椅子を買った方が元がとれるのでは、と考える様になりました。とは言え椅子も医療器具では無いので、長期的にどこまで助けになるのかは、正直よくわかりませんが。最近、漫画家や自宅フリーランスの人のsnsで、シルフィーやコンテッサセコンダの購入報告を多く見かけてもいます。最後は、お金で買える健康は、買っておこう、、、という気持ちでした。
2-2. 購入を最後まで迷った2品
・コストパフォーマンスと前傾機能が優秀なシルフィー
・背中の面積の大きさがもたらす包まれ感と、調整幅が広いコンテッサセコンダ
事前にネットで調べた情報と、実際に新宿の各店で試しに座ってみた感触を合わせると、「会社の椅子は良い製品だった。」と言う結論に至りました。前の記事でも書きましたが、私が腰痛を発症しなければ、このような考えには至らなかったと思います。ですが、私の場合は仕事場でのスタンダードがオフィス向け椅子だった、と言うことが、製品選びで大きなポイントになってしまいました。よって最終的には、会社にあった椅子そのまま、シルフィーとコンテッサセコンダの2製品で悩むことに。
座り心地としては、コンテッサセコンダの方が何か良い感じでした。おそらく、背中の面積が大きいため、包まれている感覚がとても良いのかな、と。デザインもマットブラックのバリエーションがあり、これがカッコイイ。何より、背中のメッシュの包まれる感じが、とても良いのです。ただ、値段が高い。ネットで調べた限りでも、15万円程度です。
シルフィーは10万円前後で買えるので、コチラが本命と思って色やオプションの組み合わせを選んでいました。が、ここで一つ問題が。テレワーク時に使用するダイニングテーブルは、天板下に幕板?の様な意匠がついており、シルフィーの高さを目一杯下げても机の下に収められないことが判明しました。まぁ、外に出ていても、、、と思ったのですが、何せ本体がデカいので、場所をとることになってしまいます。
ふとコンテッサセコンダの図面を見ると、コチラはシルフィーより高さを下げられるので、机の下に収まるではありませんか。はて?シルフィーよりコンテッサセコンダの方がデカイのに何故?と思いましたが、細かく調べると、どうやらコンテッサセコンダの方がシルフィーよりも調整幅が広いのです。何という盲点。座り心地、家での場所をとるスペース、そしてデザインにおいてコンテッサセコンダの方が優れているのです。唯一のネガティブは、価格。その差5万円ほど、、、。
2-3. シルフィーではなく、コンテッサセコンダを選んだポイント(最終)
上述したように、コンテッサセコンダの方がメリットが多いことがわかりました。
・座り心地
・デザイン
・我が家のダイニングテーブルに収まる
しかし、コンテッサセコンダはシルフィーよりも価格は5万円高い。
悩みに悩んでいた私は、最後の決め手となる情報を見つけてしまいました。
「ネットオークションでの相場」です。
ヤフオクやメルカリなどでの検索ですが、シルフィーは半値近くで売買される傾向、コンテッサセコンダは60–70%程度で取引されていることが多いことがわかりました。知名度なのか、高額製品の方が需要があるのかはわかりませんが、結果的にこれが最後の決め手となりました。最初からネットに売るつもりはありませんが、今後、何らかの理由で引っ越しをする可能性も考えられます。その際、次の家に仕事用椅子を持って行けるかどうかは、わかりません。大袈裟ですが、椅子を資産として考えた際に、「中古として売りやすい」というのは、一つのメリットだと感じました。
3. まとめ
amazonとkagg.jpを比較して、後者の方が安く買えることがわかり、最終的にはそちらで購入しました。どでかい製品なので、どんな装いで来るのかビビっていましたが、配送の方が手際良く玄関に製品を置き、梱包段ボールなどは持ち帰ってくれたので、本当に製品のみをお届けしてくれた配送でした。便利。
だいぶ長くなってしまいましたが、購入に至った細かな経緯は如何だったでしょうか。次回(未定)は、腰痛を発症してしまったテレワークがちな男性が、半年ほどコンテッサセコンダを使ってみて、結局どうだったのか?メリットとデメリットをストレートに書き連ねてみます。