タイトルに書いてしまいましたが、たぶん、劇場でもう一回観ます。本当に素晴らしいアニメーション映画でした。
画像は公式サイトより
なんだか、とっても面白いらしい。
そんな声が、周囲でじわじわと増え始めた7月下旬。ネタバレがsnsにあふれる前に観なければ、という使命感で劇場へ。結論、とんでもなく素晴らしい映画でした。
映画本編は58分という短さ。それを知った上で劇場で観たのですが、ストーリーとアニメーション表現による没入感が非常に高く、あっという間だったような、2時間ものをしっかり観たような、不思議な充足感に包まれた鑑賞体験でした。
多くの人が、かつて学生の時代に一度は経験した(思い知らされた)であろう感情が、2人の登場人物から描かれます。
あの頃にはもう戻りたくない、でも楽しかった。
あんなことは、もう出来ない。でも、一度はやってみて良かった…?
特定の年代だからこそ感じられる、青い世界。つたなくて、もどかしい人間関係。懐かしいような、胸の奥を掴まれるような。でも、どこか豊かにも感じられる情景描写を通して、たくさんの記憶が蘇ってくるような58分。ルックバック。タイトルに偽りなし、でした。
映画を観てから、漫画を読むか?
漫画を読んでから、映画を観るか?
もし、このように悩んでいる人がいるとしたら。
個人的には「映画から観る」がオススメです。もちろん漫画が先でもいいのですが、なんにせよ、映画館で見る体験が本当に素晴らしい。ネタバレになるので、「どこが良い」とは言えないのですが、おそらく損は無いのではないかな、と。
(責任は取れませんが)
ちなみに、 私は映画→漫画の順で進みました。どちらも各メディアの良さが輝いています。漫画はwebで冒頭を読むことができます。
フリーレンのアニメ化が大成功した放映時にも感じたことですが、一昔前なら、一部の漫画好きやアニメマニアから「知る人ぞ知る、、、」というポジションだったような作品が、大きな人気を獲得するようになった気がします。大袈裟に言うと、時代が変化したのでしょう。
決して「俺はこの作品がヒットすることを知っていたぞ」と言うマウントを取りたい訳ではないのです。「この作品はこんなに素晴らしいのに、なぜ人気が出ず、アニメにもならないのか、、、」と言う悔しい思いをすることが多かったんですよね。昔は。
制作者、プロデュース、出資側、そして視聴者も。さまざまな立場の人たちの中に「良質なコンテンツとは何か」と言う意識が幅広く浸透し、「読解力の平均値向上」が実現した、と言うことなのでしょうか。傑作を見た子供たちが、大人になって次の傑作を生み出していく、そんな好循環。
「海外でもウケた!」とか、「興行収入が○○億に到達!」、などの華々しい話題が中心になりがちですが、「文化が育つ」とは、こう言うことなのかな、と言うことをじんわり感じています。
観て楽しい。
振り返って、じんわり嬉しい。
ルックバック、素晴らしい映画でした。
是非。
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