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【美術展レビュー】自然と人のダイアローグ展 その1「1.空を流れる時間」(前半*ほぼモネ作品)

上野の国立西洋美術館で開催されている、「自然と人のダイアローグ」展を観に行ってきました。その1。

-目次-

 

国立西洋美術館と言えば、建築の神様ことル・コルビュジエによる設計として有名です。本展は美術館の建物の改修後初の企画ということでしたが、何故か「ドイツ・エッセンのフォルクヴァング美術館」との共同企画。正直、なぜ?!と感じていました。

今回の展示作品のキーマンは2人。一人は国立西洋美術館に収蔵されるの作品の収集を行った「松方幸次郎」。そしてもう一人は、設計者ル・コルビジェと交流があり、松方と同時代にドイツのフォルクヴァング美術館の作品収集を行った「カール・エルンスト・オストハウス」。ふたりは当時としては珍しかったポスト印象主義作品などを野心的に収集しており、稀有なコレクターであることも共通しているようです。

国立西洋美術館の改修期間中に、日本の集蔵作品をドイツで展示。その際のテーマが「2つの美術館の収蔵作品の対話」。そして今回の東京での展示は先のテーマに加えて「人と自然の対話から生まれた芸術を紐解く」というテーマで構成されたそうです。それでタイトルが、「自然と人のダイアローグ」展なんだそうです。ほほー。

館内は撮影OK(一部NG)でした。気になった作品を間近で眺めつつ、他の人の迷惑にならないよう瞬間的に写真に撮って周りました。国立西洋美術館の所蔵作品はリンクを付けておくので、気になる方はそちらへどうぞ。なお、写真で見ると雰囲気の一端を味わってもらえると思いますが、もちろん実物に勝る感動はないので、ぜひ美術館を訪れることをオススメします。

 

Ⅰ 空を流れる時間

展示空間は主に4エリアから構成されています。最初の主題はこちら。

 

ウジェーヌ・ブーダン「トルーヴィルの浜」

Eugène Boudin「Beach of Trouville」

collection.nmwa.go.jp

 

エドゥアール・マネ「嵐の海」

collection.nmwa.go.jp

 

クロード・モネ「雲の秀作」

collection.nmwa.go.jp

「習作」とは「練習で書く画のこと」。ブーダンに影響を受けたであろうモネが、自らの作品をどのように創り上げるかを悩んでいた様子が見て取れるようです。これはちょっと珍しい作品、という印象でした。

 

クロード・モネ「波立つプールヴィルの海」

collection.nmwa.go.jp

 

カミーユピサロ「ルーブシエンヌの雪景色」

斜光が差し込む雪景色は画になりますね。モネの「かささぎ」と言う作品を思い出しました。

artoftheworld.jp

 

クロード・モネ「雪のアルジャントゥイユ」

 

クロード・モネルーアン大聖堂のファサード(朝霧)」

これはモネの真骨頂と感じる作品でした。非常に精緻でありながら、全体としてぼんやりとした雰囲気が現されている絵画。ずっと眺めていると、漂う空気が動いているような気すらしてきます。

 

クロード・モネ「ウォータールー橋、ロンドン」

 

クロード・モネ「チャーリング・クロス橋、ロンドン」

モネは橋を題材にすることが多い作家ですが、そのどれもが淡く儚い美しさ。写真を見ていると、もう一度実物を見たくなってきます。

 

クロード・モネ「セーヌ河の朝」

モネの大ファンとしては、すでにこの辺りで大満足です。この時点でも、4つあるエリアの前半。まだまだ大作が続きます。

 

会期は9月11日まで。終了間際は混雑すると思いますので、なるべくお早めに、、、。

nature2022.jp

 

camera:sony α7Ⅳ

lens:sony SEL24F14GM