「2121年 Futures In-Sight」展へ行ってきました。六本木の21_21 DESIGN SIGHTを訪れるのは久しぶり。
安藤忠雄さんによる有名建築でもある美術館ですが、屋根に鳥の落とし物が、、、目立ってしまうので、美観の維持は大変そう。
チケットは今や珍しく、事前予約(購入)制ではありません。twitterでこまめに情報が更新される、、、と言う訳でもなく。本展は「パンデミックなども踏まえて、未来を考える。」と言う展示コンセプトでありながら、入場システムは旧来のまま、という矛盾。内側のスタッフから異論はなかったのでしょうか。
つまらない話から始めてしまいましたが、相変わらず本美術館は美しい。地上階から地下階へ降りるにつれて変わっていく視界が、展示への期待感を高めてくれます。
今回の展示は、この美術館でよくある展示ルートとは真逆の構成でした。詳しくは行ってみてのお楽しみ、ですが、非常に効果的な導線になっていました。途中には映えスポットが設けられており、若い人を意識した作りに。
展示エリア内は非常にシンプルで、ぎっしりと作品が詰め込まれています。大きなBOXの中に展示された作品や、そのBOXの周囲の壁面に文字や画像のみで構成される作品も。
本展では「Future Compass」(未来の羅針盤)というツールをきっかけに、未来を思い描くだけでなく、現在を生きる私たちの所作や創り出すものに内在する未来への視座を、デザイナーやアーティスト、思想家、エンジニア、研究者など、多様な参加者たちとともに可視化していくことを試みます。身近な存在からまだ見ぬ他者、それらを巡るさまざまな時間軸へ思いを馳せる中から生まれた未来にまつわる視座は、繁茂する草木のごとく「複数形の未来」を形成していくものとなるでしょう。
(公式サイトより)
QRを読むことで、スマホでサークルを操作することもできます。
作品は各界の著名人や会社の代表、そして学生やお坊さんなどバリエーションに富んでいます。
個人的に印象に残った作品の一つがこちら↓。
ここからはキューブ。
「時間の表現」というテーマは、難しい題材の一つだと思っています。本作は決して説明的では無いにも関わらず、初見で時間の経過を強烈に感じさせる点が素晴らしいです。作り手の作為をほとんど感じさせない点も潔く、それが作品の持つ静謐さや穏やかな凄みに繋がっているようでした。シンプルだけど強い、というタイプですね。これは実物の展示を見られて良かったと思えた作品の一つでした。
と言うわけで、例によって写真を沢山撮ってきたので、本展の記事はいくつか続いてくと思います。よろしければご覧下さい。
camera:sony α7Ⅳ
lens:sony SEL35F14GM