機動戦士ガンダム 水星の魔女 第5話、面白かったですね。情報が満載でした。昨日は第5話全体にまつわる観察ネタでしたが、今回は新たな考察も含めてまとめました。ネットで溢れる「エレクト死亡説」に加えて、「エレクト分割説」そして「新生命体の誕生説(たぶん新しい)」も妄想してみました。(つまり考察ではない)
(画像は公式サイトより)
-目次-
- 第5話におけるエラン・ケレスの描写から判明したこと
- 唐突に占いを受けるスレッタ
- エラン・ケレスの心中を考える
- エアリアルとは何なのか
- プロスペラの目的は何か
- プロスペラに対する考察
- プロスペラの発言から考察するエアリアルの正体
第5話におけるエラン・ケレスの描写から判明したこと
・エランが決闘を受けるのは珍しい
何らかの外的要因でスケジュールを早める必要が生まれた。直近の大きな変化=エアリアルとスレッタの登場。つまり開発競争が本格的に開始されてしまった。そして「実用段階」が近い可能性。
・強化人士とは
データストーム(GUND FORMAT 使用時のパイロットへの逆流)に特性を持たせた人間
・エランは強化人士4号
禁止されたはずのGUND FORMAT が組織的に運用されている可能性大。今後、エランと同様の強化人士が登場するか。Zガンダムのフォウと同じく「4番目」というのは、古参ファンへのサービスでしょうか。
・強化人士は「調整」が必要
これまでのガンダムにおける強化人間や、エヴァの綾波レイ的な。長期間の単独行動はNGの可能性、力の代償が現時点で未知数。
・GUND FORMAT を熟知する魔女は、プロスペラ以外にも存在した
なんということでしょう。恐ろしいGUND FORMAT を実装したモビルスーツを開発している功労者にもかかわらず、今時点で公式サイトに紹介されていません。プロスペラのことを「先輩」と呼んでいるにもかかわらず、明らかに年上の描写がなされています。そして、その呼びかけ方のニュアンスも微妙なものでした。「会えて嬉しい」という感情は一切なく、「生きていたのか」という雰囲気。これはガンダムらしくなってきました。(現時点で何もわからない)
唐突に占いを受けるスレッタ
(画像は公式サイトより)
「兄弟はいない、ここにいない人も占えますか?」
A:誕生日を知らない=既に死んでしまった人=スレッタが生まれる前に生まれて死んだ可能性?
B:誕生日を知らない=まだ仲良くないため情報がない=自分に最も優しいエラン?
女子っぽいと言えばそうですが、唐突に挟まれた占いのシーン。女子の集団部屋の修学旅行感といい、稀有な学園生活描写でした。今後も続くのでしょうか。はて。
エラン・ケレスの心中を考える
(画像は公式サイトより)
第1話
・スレッタがガンダムを操縦
エランはスレッタが自分と同じ強化人士であると推測。MSに乗るためのパーツ同然の扱いを受けたエランは、自分と同様に虐げられたであろうスレッタに興味を持つ(同族意識的な)。
第2話
・弁当を差し入れする、寮に誘う
これらの行為は、純粋に本人の優しさ(本人は無自覚であると思われる)から生まれた感情であり、かつての自分がしてほしかったことだと思われる。
第5話
・OPでの決闘
エランの技能を支えるのは「無感情」であることが描かれ(推測)、空中戦が得意であることも判明。冷酷無比で正確な状況判断。パイロットとしてのスキルというよりも、道具や機械に通ずるような印象。
・指令によりエアリアルを試乗調査
スレッタは強化人士ではないことを確信。共感や同族への愛情(道場)が裏返しとなり、憎しみに変わる。
・かつての台詞、「僕は人を好きになることは無い」
本人の言葉をそのまま受け取るならば「MSのことは好き」と理解することもできる。よって、決闘の末にエアリアルをもらい受ける、ということは彼の中で筋が通っている。
エランは身を削りながらGUND FORMATを操るのに対して、スレッタは何も失わずにガンダムを操っています。嫉妬、妬みのような感情が「鬱陶しい」に繋がった、やはり僕にはMSしかいない、的な?
想像
・エランはエアリアルへの試乗を通して「憎しみの感情」を強く持つ
それが原因で、エランのパイロットとしての優秀さが揺らぐのではないでしょうか。そして第6話でスレッタとの決闘時に大きく作用する可能性大。そのプロセスを経て、人格と生きる意味を見出していくようになる、という幸せなルートも描けるかもしれません。
・エランには見ることができなかった「エアリアルの真価」がある?
次の決闘ではスレッタがエアリアルの真の性能を引き出し、エラン戦を圧倒する?その進化がエアリアル登場以上のインパクトを世界に与える、、、とか。順番的に、スレったの次の決闘相手はジャディクなので、何かしらの布石も産まれそうです。
・エランが怒りを覚えたポイントとは何か?
強化人士の元となった「データストームを受けない新人類」が存在し、エランはそれに憧れていたが遠く及ばない。しかし、突如現れた水星の女の子はその新人類だと思える能力を有しており、それに対する嫉妬?
我ながら、これは突飛な想像な気がするのですが「強化人間」が「ニュータイプ」を目標として産まれたように、「強化人士」にも目標とする存在があったのでは、と思うのです。
エアリアルとは何なのか
・ミオリネ、エランなど操縦者を選ばない
ガンダムルブリスとは明確に異なる操作系。よって、ルブリスとエアリアルは別機体である可能性が高い。
・パーメットの逆流を防ぐシステムを有する
本作の大きな謎。今のところ、全然わかりません。お手上げ。
・「ミステリアス」byミカ(メカニック)
現状の兵器開発理論ではなく、脳科学のアプローチを有することによって有機的な攻撃が可能。みんながゲームボーイで遊んで喜んでいるところに、いきなりニンテンドースイッチが現れたような衝撃でしょうか。違うか。
・「システムは神業レベルに統合されている」ヌーノ(メカニック)
どれだけリソースをつぎ込んだかわからないほどに完璧に組まれている。外部からの分析に対して「まったくわからないように出来ている」可能性(ユニコーンのNT-Dに近い?)。未知のシステムを把握する場合、まず全体を掴むのではなく、部分から解析を始めて行く、ボトムアップ的な思考は現実的。それを許さない「統合」は明らかに「解析」を拒む仕様だ、とも想像できます。
・エアリアルは人的にもコスト的にも想像がつかないようなクオリティのモビルスーツ
ルブリスという「進化の入り口に立っていたであろう機体」があったとはいえ、エアリアルの性能は飛躍度的に進化。この時代の科学者の常識を超えるような特別なアプローチが無ければ成立しない?その特別な要素&背景が、プロスペラが火星から水星へ逃げ、過ごした期間に存在するはず。それがエレクト死亡説、スレッタクローン説などを成立させる背景となります。
プロスペラの目的は何か
・エアリアルが解体分析される可能性をいとわない
・スレッタが学生たちと交流を深めることを良しとする
・「火星で半身を失った」というセリフを言葉通り読み解くと
公聴会でパフォーマンス的に取り外した右腕以外にも欠損した部位がある、ということになります。
プロスペラに対する考察
・プロスペラは既に、体も脳も半サイボーグ化しているのではないか
仮面はフェイクであり、覆われた顔面や体は既に、ロボットである可能性。プロローグでは表情が豊かであったのに、現在はスレッタと会話する時の表情がとぼしい。プロローグで若かった登場人物たちが、現在はプロスペラよりひと回りも2回りも年上に見える。例えばですが、、、プロスペラは自らをGUND FORMAT と完全融合した初の人類と言う人体実験を行い、まつわるデータを提供することで、見返りとして資金や技術を集めた。サイボーグ化したことで、「頻繁に地球に行く=メンテナンス」という理由が成立します。また、時間が経つごとに「人間としての自我」と「新たな生命体としての自我」がプロスペラの中で育ち、それがゆくゆくの最悪の事態を引き起こすきっかけとなる、、、などなど。妄想が尽きません。
プロスペラの発言から考察するエアリアルの正体
かつての「スレッタもエアリアルも、わたしの大切な娘」発言がありました。
仮に、「エアリアルにエレクトが組み込まれている場合(エレクト死亡説に準拠)」は、「スレッタもエアリアルも、わたしの大切な娘たち」となるはずです。
発言を言葉通りに読み取るなら、「エアリアルとスレッタは2人で1人」というカウントとなります。
以上を踏まえ、ここからは個人的な「考察(と言うよりも妄想)」です
妄想A エレクト死亡説
各種SNSで目にする機会が多く、最も説得力があると思われます
・火星から水星へと至る過程、もしくは火星で過ごすタイミングでエレクトが死亡
・死亡前にルブリス(エアリアル?)と精神を融合させる
・エレクトとしての記憶はなくなるが、人としての思考を持つAIが誕生
パーメットの逆流をエレクトシステムが阻むこととなる
・スレッタはプロローグ時にプロスペラのお腹にいた赤ちゃん
環境は厳しいながらも、水星の人たちに愛されて育つ
・プロスペラは何らかの理由で、スレッタに父親の復讐やGUNDのことなどは話さない
妄想B エレクト分割説
火星から水星へと至る過程は凄惨を極めたと想像されます
過酷な状況下にエレクトが耐えられるとは思えません
よって、プロスペラは苦肉の策として
・エレクトの意識を深いレイヤーに移動&保存し、肉体は冷凍などによる保存、仮死状態とした
・生命の安全が図れる状況になり、エレクトの精神と肉体の復元を試みたが、ルブリスにエレクトの意識の一部が残存してしまう
妄想C 新生命体説
・火星からの脱出時、プロスペラのお腹には赤ちゃんがいた
・水星へと至る過酷な状況下で、エレクトを助けるために、より深いレイヤーへと入り込んだ、その結果プロスペラは、精神と肉体に大きなダメージを受ける
・同時に、胎内の赤ん坊の意識が、何らかのルートでルブリスへと移行
何でそうなるの?という声が聞こえそうですが、「モビルスーツからの逆流」があるのなら「人体からモビルスーツへの逆流もまた、行われる」という単純な想像です
・プロスペラは死産を経験→復讐をより堅く心に誓う
・生まれるはずだった赤ちゃんの意識がルブリスに宿る
システムを移行して改良型となったエアリアルの起動試験の際、テストパイロットであるプロスペラは、モニター画面に映る「Hi Mam.」の文字を見て愕然とする、、、
他にも、「搭乗者の生命倫理問題」や「クリアしているのはモビルスーツの方か、それとも、、、」などの気になる台詞がありました。あちこち妄想が捗ります。来週が楽しみです。
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