Anou

東京で働くバツイチ40代男性のひとり暮らし(たまにふたり)とかいろいろ。

【機動戦士ガンダム 水星の魔女】第18話 「空っぽな私たち」考察②(おまけ)

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明らかに大きな転換点を迎えた感のある「水星の魔女」第18話。ミオリネさんのスーツ姿が良かったですね。放送された日曜に考察記事をひとつUPしましたが、他にも思うところがあったので、おまけ的にまとめてみます。

©︎創通・サンライズMBS

-目次-

 
 

喪失を埋めたいスレッタ

第18話の冒頭、周囲が引くほどの空元気振りを見せるスレッタ。これまでと同様、学園生活を通してやりたいことリストを埋めて行きます。しかし実際は、17話でエアリアルとミオリネを失ってしまったことに対して「喪失感を埋める」ため、もがいているのではないでしょうか。地球寮のメンバーが微妙な表情だったのは、スレッタが「ミオリネに真意を尋ねる」、「母に、何のためにガンダムを作ったのかを尋ねる」という本質的に必要なことから逃げていたため、でしょう。やりたいことリストの未チェックが「友達の誕生日を祝う」だったことも、、、また、、、。
これまで「何を考えているのかよくわからない&爽快な洗脳されっぷり」を発揮し続けてきたスレッタ。第2期も中盤になって、ようやく身近に感じられるところもあるな、、、と思えるようになってきました。というか食べきれるんですかね、あのラーメン。二郎ワードがここまで一般性を獲得するとは思いませんでした(かつての目黒店ライトユーザー)。
 
 
 
 
 

言葉足らずのエリクトとリプリチャイルドたち

ラストのエアリアル(エリクト)とスレッタの対話。リプリチャイルドは幼いエリクトの精神年齢をそのまま表しているようでした。無垢で、直線的で、非情な言葉を発しているような描写。しかし「あなたはもう鍵の役割を果たしたから、わたしたちのために戦う必要はないよ。」という含みも感じられました。こんなに言葉のコミュニケーションが不十分なのに、ネットワークでアレもコレも繋がってしまったら、不器用な本音が駄々洩れになってしまい、大炎上大会になりそう。

エリクトの発言も「依存を強めるスレッタに対して、独り立ちを促す親」のように見えます。エリクトの発言は「父親が子供に対して向けるもの」の役割に近いですね。水星の魔女」全体に通して言えることですが、「両親がおらず、母親か父親かのどちらか。あるいは両方の不在」という不遇のキャラクターばかり。グエルやミオリネ、ラウダとペトラなど一部の新世代を予感させる組み合わせはありますが、エンディングで迎える展開には「両親と子供」という希望が描かれることがあるのかも知れません。あれ?そうするとスレミオは結ばれない、、、?!いや、その発想はおカタいのか??!!
 
 
 
 

プロスペラの真意

「いいのエリィ?スレッタを連れて行くことだって、、、」
「そうね、スレッタは自由に生きていいのよね」
プロスペラ、自分とエアリアルと一緒にいるスレッタは「自由ではない」と認識しているようです。「クローンとはいえ、娘へのせめてもの愛情」として見るか、はたまた「実の娘が自由に生きられる世の中を実現するための捨て駒」として見るか…。現時点ではちょっとわからない気がします。と言うのも以前、ミオリネからスレッタのことを「いい子でしょう?」と嬉しそうに答えていたプロスペラ。あれは「わたしの子供はいい子でしょう?」ではなく、「わたしが作ったリプリチャイルドはすごい良くできている(いい子)でしょう?」の意図だったんだと思っているので。そもそも、スレッタとの今生の別れを思わせるシーンなのに、プロスペラは泣いていないんですよね。エリィが出現した時は涙を流したのに。
 
 
 

第3期来るよね?

最終回が12話だとすると、次週の19話を含めて、あと6話となります。えっ?!足りる??!!
 
ガンダム伝統の「地球立ち寄りエピソード」
・プロスペラの復讐
クワイエット・ゼロの決着
・ベネリットグループの新総裁
・ジェターク社&株式会社ガンダムの一発逆転エピソード
・スレッタのやりたいことリスト
・ミオリネの誕生日会
・ミオリネの母親エピソード
・エリクトとリプリチャイルドたちの成仏イベント
・株式会社ガンダムの行く末
・医療技術どこいった
・シュゼルバッテの活躍
・地球と宇宙の断絶の解消
・宇宙議会連合の登場
・フォルドの夜明け、その後
ウォルコット vs ケナンジ
・ドミニコス隊の活躍
(護衛がてら、プロスペラの地雷を踏みぬく?)
・流浪人ベルメリアの未来はどっちだ
・デリング・レンブランふたたび
・3流部屋メンバー(ニカ姉、ノエル、エラン5号)の今後
・拉致されたサリウスの今後
・一度は見たい軌道エレベーター
・ペイル社の巻き返し?(オリジナルエランの動向)
・水星の魔女なのに、水星の情報が一切出ていませんけど?
マルタンとセセリアでカップル誕生
・新商品「B」ってなんだ?
 
ちょっと考えただけでも、こんなにたくさんの未回収要素があります。毎週、水星の魔女が情報てんこ盛りとは言え、残り6話で全部を詰め込めるのでしょうか?もうそろそろ、第3期決定!とアナウンスしてくれるほうが、精神的に穏やかに過ごせるんですが。
 
 
 
 

これからのスレッタ

第十八話までのスレッタは、母から与えられた「逃げたら1つ、進めば2つ」を実践してきました。自らが選んで進んで来た点はすばらしいことです。ただし、その決断と前進には常に、母のプロスペラや、姉?のエリクト(エアリアル)、そしてミオリネや地球寮メンバーの支えがありました。ミオリネや地球寮メンバーは、スレッタ自身が行動して掴んだ環境。ですが最も大きなサポートである「母とエリクト」は、生来、与えられていたもの。その2つの柱を失った今、スレッタの人としての成長が求められていると思われます。ミオリネとは距離が生まれてしまいましたが、幸いにも地球寮メンバーはそばにいます。スレッタのことを代わりに怒ってくれるチュチュパイセンもいます。彼女が失ったものと、これまでに掴んだものを冷静に捉えて、そこから「自分が自らの意志で、何をどうしていきたいか」という命題に向き合った時、物語は開けていくのでしょう。たぶん。
おそらく、スレッタを突き動かすであろう「鍵」は、「母からの子離れ」と「ミオリネへのサポート」「水星に学校をつくること」の3点になると思われます。そこに「クワイエット・ゼロ」と「エアリアル」がどう絡んでくるのか、現時点では全く想像がつきません。
 
 
 
 
 

妄想1:ガンダム大航海時代の幕開け

プロスペラが目的達成(クワイエットゼロ)のために「ガンダムに人が組み込まれていること」を公表したりすると…、恐ろしいですね。
エアリアルのような、かつてない高性能殺戮マシーンを生み出すことが出来る
・ガンド医療技術により、障害を抱えた人の課題を解決
・これまで人類が活動できなかった生存領域への進化
歴史を振り返っても、人類の科学技術が大幅に向上した大きな理由は「戦争」と「金」に集約されます。シャディク然り、飛躍的な技術革新が望めるガンダム技術は羨望の的。高性能殺戮マシーンを除けば、かつてのヴァナディース機関が目指していたことでもあります。プロスペラが微笑みながら、「ガンダムほしけりゃくれてやる。この世の全てを…そこに置いてきた!(ドン!)」「世はまさに、ガンダム大航海時代の幕開けである!!」
 
 
 
 

妄想2:シュバルゼッテ頭部の輪

また、これはあり得ないと思うのですが、「グエルが倒したと思っていたジェタークパパは実は生きていた」→「瀕死のため、ジェターク社とプロスペラが共謀してジェタークパパの意識をシュバルゼッテにインストール」→「プロスペラが地球へ向かったためシステムがブラックボックス化」→「スレッタがシュバルゼッテに搭乗、なぜかデータストームの逆流を受けず操縦できる」→「頭部の円環は亡くなったグエルパパのメタファーとしてのデザイン」という想像が…あり得る…??
 
 
 
 

第19話の展開予想

さまざまな妄想が捗ることになった第18話。そして来週は「一番じゃないやり方」と言うサブタイ。悪い予感しかしません。総裁選の苦境を立て直すためには、センセーショナルな実績が必要。最も適した実績は「地球の暴動を治める」こと。ただしタイトルが示す通り「一番じゃないやり方」で行われるはずです。一番のやり方は「話し合い、平和的」だと思われます。つまりミオリネとグエルは願ってか根がわずか「暴力、攻撃的」なやり方になるのでしょう。ミオリネは「武器は使わずにガンダムを使う」と言っていたので、おそらくはパーメットスコア8を用いて、地球の広範囲をオーバーライドして見せるのだと思われます。それは圧倒的な制圧となるでしょうから、インパクトは十分かもしれませんが、そこにプロスペラが絡むと、どうなることか。うーん、こわい。