Anou

東京で働くバツイチ40代男性のひとり暮らし(たまにふたり)とかいろいろ。

【機動戦士ガンダム 水星の魔女】第16話 「罪過の輪」会話から見るプロスペラの狂気

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第2期も各種snsで大人気っぷりを誇る水星の魔女。各話の中身が豊富なので、考察や妄想をしているとあっという間に土曜日です。直前にはなってしまいましたが、先週第16話の考察その2をお届けします。(日本周遊ツアー、良かったですね)

*画像は全て公式サイト&snsより

-目次-

 

 

 

スレッタとミオリネ@温室

「ミオリネさん怒ってますか、プラントでのこと」

「怒られなきゃいけないのは私。あんたは私とお父さんのことを助けてくれた、なのにあの時、ひどいことを言った。ごめん、って謝りたかった、ありがとうっていうべきだった」

「やっぱり、お母さんの言った通りでした。ミオリネさんはきっとわかってくれるって
私とエアリアルは正しいことをしたんだって」

「正しいこと?」

「はい、逃げたら一つ、進めば2つ!あの時逃げずに戦ったから、ミオリネさんも地球寮のみんなも守ることができました」

「なんでそんなふうに笑えるの?助けてくれたのはわかってる。人を、ペシャンて殺しちゃったんだよ?!私は笑えない、正しくても笑っちゃいけないよ」

「えっでも、みんなを救えるのは私たちだけだって」

「お母さんがそう言ったの?」

「はい」

「お母さんが言ったら、あんたなんでもやるの?」

「なんでもはしませんけど」

「水星に学校を作る夢、諦めろって言われたら?」

「それはちょっと困るかも。でも、お母さんが言うなら、諦めます」

「??株式会社ガンダムは戦争の道具じゃない!医療で命を救うガンダムを作るんだって、みんなで決めたよね?!あんたは母親が言うなら、ガンダムで人を殺すの?」

(目を伏せて考えるスレッタ)

「はい、お母さんが言うなら。お母さんが言った通りにしたから、学校にいけました、友達もできました、ミオリネさんにも会えました。だからお母さんは、いつも正しいんです」

これまで、スレッタの母親に対する感情について、直接的に言及はしなかったミオリネ。今週は自身を救ってくれた行為(やめなさい!)の振り返りもあったことから、ついに「スレッタ洗脳問題」について直接の会話がなされることとなりました。

スレッタにとってのお母さんの言うことは、「ミオリネとの絆の形の一つである株式会社ガンダムより上位であること」、「スレッタの学校を作る夢よりも上位」、「人殺しもいとわない」と言うヤバめの認識であることが判明。スレッタにとっては、誰よりもお母さんが絶対的な最上位。そして何よりショックだったのは、自分のために株式会社ガンダムで頑張りたいと言っていたのに、それすら、、、と言うところでしょうか。

とは言え納得した、と言う訳ではなく、温室を飛び出してプロスペラの元へと向かうミオリネさん。スレッタは顔を伏せて音質に残る様子から、親に対する依存、子供としての成長度合いの差が描かれたシーンでした。

 

 

 

プロスペラとミオリネ

「もう少しよ、待っててエリー」

(プロスペラに飛びかかるスレッタ)

「プロスペラ!あんたスレッタをどうするつもり」

「素直でいい子でしょ?」

「ふざけないで、あの子はあんたに言われれば何でもする!これ以上スレッタを思い通りにさせないから!」

「それで?今度はあなたが思い通りにするの?お父様みたいに」

「操り人形にしているのはそっちでしょ?クソオヤジは関係ない」

「関係あるわよ、あなたのお父様は、私たち親子の仇だもの」

「え?!」

「ふーん、あのラジャンて男、口は固かったのね」

「待って、どういう」

「その通りの意味よ。21年前のバナディース事変で、私はデリング・レンブランに、夫を、仲間を、恩師を奪われた。あの男は魔女狩りと称して、機関の人間を皆殺しにしたわ・生き残ったのは私たちだけ」

「嘘」

「あなた、スレッタを人殺しと責めていたけれど、自分も同じところにいるのよ。人殺しの輪の中に」

「あなたにも聞いてほしいわ、殺された同胞たちの悲鳴と叫びを。復習を果たせ、デリングを殺せと今も私の耳元で囁いている」

「復習したければ大人同士で勝手にやって!でもスレッタをあんたの復習に巻き込まないで」

「健気な花嫁様ね、じゃあ協力してくれる?クワイエット・ゼロ、このままでは総裁が変わって計画は潰されてしまう。だからミオリネ、レンブラン、あなたが次の総裁になりなさい」

「私が?無理よそんなの」

「できるわ、だって、あなたはデリング・レンブランの血塗られた娘ですもの」

 

ここが怖い1:「素直でいい子でしょ?」

サラッと言っていましたが、とんでもないセリフです。「スレッタの精神をコントロールしている認識がある」「自分の都合良いように育てている」と言うことの現れです。怖い想像なのですが、スレッタはクローンで、複数存在するエランくんのような人物なのかも知れません。ベルメリアが強化人種を造っていることに驚かなかったのは、自分も同じことをしていたから。そして、当初のエラン君がスレッタに対して「君は僕と同じだ」と感じていたのは、実は正しかった、、、と言う可能性大。

 

ここが怖い2:華麗な論点ずらし

ミオリネはプロスペラに対して「スレッタを自由にしろ」と詰め寄ります。しかしプロスペラは、「思い通りに子供を操るプロスペラ=デリング・レンブラン」と言うポイントを突いて、「スレッタもミオリネも、デリングや私と同じように、殺し合いの罪禍の輪の中にいる」と言う衝撃の事実を伝えます。完全に騙されはしないミオリネですが、デリングの意識が無い現在、真偽の程は確かめようがありません。汚ねぇ、、、。

 

ここが怖い3:協力を求めつつ命令

「協力してくれる?」で始まるセリフのラストが、「次の総裁になりなさい」と言う命令で終わる。なんという端的で高圧的なプロスペラ。第16話は声優の能登さんの演技力の博物館でした。ミオリネは7つ目の派閥を形成するのでしょうか。

 

 


地球連合のエージェント

・株式会社ガンダムへの興味、パスを求める

・規模に見合わないガンダムの改修の費用

・プラントクエタへの機材搬入数

これらのことから、グループと繋がっているを疑っているフェン。「上は難癖つけても、ベネリットへの介入を強行する」とも言ってました。地球連合の上層部としてはベネリットグループに対して強い反感を持っている様子ですが、エージェントのフェンは仲裁を働きかけようとしているスタンス。このことから、フェンはスペーシアンやアーシアンとしての立場、哲学を持って行動しているのではないことが読み取れます。おそらく、地球と宇宙の間で得られる独特の利益、スリル感のようなものを楽しんでいる節が見られます。として考えると、シャディクがお金を出せば簡単になびきそうな気がしますね。そもそも、ミオリネともお金の関係でしたっけね。

 

 

 

今週の地球寮

迫害

嫌がらせに対して、毅然とした行動を示すマルタン。ランブルリンクで友人を失った学生たちの暴行、久しぶりに現れたミオリネさんが動画録画を盾に諌めてくれました。

 

結束

ミオリネへの感謝を表明するチュチュ。社長としての信頼を持って、各自の仕事のチェックや相談を持ちかけるメンバー。モジモジするスレッタの手を上げさせて、2人で温室チェックへと向かわせるマルタン。地球寮の連帯感が向上されている描写は、心が温まりましたね。

 

忍び寄る影

「初めまして、スレッタのお母さんでっす!」

プロスペラが地球寮メンバーと接触する意味

 

 


拒否されるエラン君5号

エアリアル側から強制的にパーメットスコア4?6?を発動され、データストームの中へと入ってしまうエラン君5号。そこにいたのは、12人?の幼いスレッタたち。

「あなたはダメ」

「違う、お前たちは誰だ?」

1クリックで殺されそうになるエラン君5号。

「なんなんだ、このガンダム。ファラクトとは全然違う。」

 

 

 

おまけ(セセリアとロウジ)

「私までいなくなったら、決闘できないじゃん」
「責任感あったんだ」
「もうすぐお姫様の誕生日でしょ。誰が花婿になるかくらい、見届けようかな、ってさ」
セセリアは口が悪いだけでなく、責任感が強いことがわかりました。そして、さりげなくミオリネの誕生日も前振りしてくれる有能。疎開してしまう人も居り、学生たちの平穏な学園生活が終わってしまい、戦争へと突入していく節目を感じらるシーンでした。