六本木の東京ミッドタウンで開催された「環るデザイン – Design for Sustainable Future -」を観に行ってきました。その2。
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as it is. -equilibrium flower-
TAKT PROJECTによるインスタレーション。ミッドタウン・ガーデン内に約2,000個の花のような形のオブジェが配置され、公園の環境と共鳴しながら咲き誇る姿を体感することで、「めぐる」を考えるきっかけを投げかけているそうです。
TAKT PROJECT代表の吉泉聡氏は、「デザインが生み出すものは、あくまで工業的な素材も含む『人工物』ですが、その土地と結びつく『何か』を獲得する事で、その環境と繋がり『環るデザイン』へと変わっていくように思います」と解説しています。
ミッドタウンガーデンに咲いている花による草木染めを行っているそうです。
この作品も動画↓で分かりやすく解説されていました。「少し儚い形、人工物が自然に影響を与えられる存在感が良いのでは。」と言うコメントが印象的でした。また、「何が環ることが良いのか」と言うことに対する考察も秀逸でした。一見、華奢な作品の見え方とは異なり、作者が本展示のテーマに対する思いが深かったことがわかります。
ガーデンからガレリアへ
休日らしくたくさんの人々で賑わっています。家族連れの方も多いですが、この近辺にお住まいなのですかね、、、スゴイ。
Life Beat
1番、実物を見てみたかった作品。
TOKYO MIDTOWN AWARD 2020 デザインコンペ グランプリ受賞者をはじめ、分野の異なる5人が集うクリエイター集団によるインスタレーションです。哺乳類の心臓は、どの動物も一生の間に約20億回脈を打ちます。人間に比べると、小さな生きものほど脈は速く、大きいほど遅くなります。そんな動物ごとの心拍のリズムでライトを明滅。テーブル全体が大きな光の集合体となり、それらが同一方向へ歩く様子から、ひとつの種が存在するだけでは生命の循環が不可能なこと、人間単体ではなく多様な生物の関わり合いによって生命が続いていくことを伝えます。(公式サイトより)
一説によると、人が関わることによって生物の種の絶滅のスピードは、約一千倍から一万倍にも加速していると言われています。しかし人は目の前の暮らしのために、自然環境に与える影響を軽視したり、無視しています。私たちは様々な生物が関わりあうことによって成り立つ「生」の断片を、デザインの力で可視化し、巡り続ける生態系に思いを馳せるきっかけが作りたいと考えています。(クリエイターメッセージ、公式サイトより)
一見、かわいらしい作品ですが、明滅の意味を知ると考えさせられる作品。猫などの小型動物の鼓動が早いのは、見ていて胸が締め付けられる思いがしました。つづく。
camera:sony α7Ⅳ
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