今週の放送は総集編。わたしもこれまでの水星の魔女について、 振り返りっぽいことをしてみようかなと思います。「スレッタが得たものと失ったもの」、「これからのスレッタ」など。
*画像は全て公式サイト&snsより
-目次-
スレッタが得たものと失ったもの
「逃げたら1つ、進めば2つ」 というパワーワードを携えてガンダムの主人公として登場したスレ ッタ。 第17話で多くを失った時の彼女の絶望を想像するには、 これまでの振り返りが必要かも知れません。これまでスレッタが経験してきた決闘と戦闘を時系列でまとめてみました。
第1話「魔女と花嫁」グエルとの決闘(1)
得たもの:ミオリネの信頼(友人)と、花嫁(ホルダーの資格)
失ったもの:誰からも注目されない静かな学生生活
第3話「グエルのプライド」グエルとの決闘(2)
得たもの:グエルからミオリネへの謝罪、 グエルからの恋心、パイロットとしての技量向上
失ったもの:ジェターク寮からの確固たる敵意
第6話「鬱陶しい歌」エラン4号との決闘
得たもの:初めてのデート(やりたいことリスト)と、エラン4号の心、 戦闘準備における地球寮メンバーとの連帯、パーメットスコア6
失ったもの:エラン4号の存在そのもの、ちゃんとしたデート
第9話「あと一歩、キミに踏み出せたなら」シャディクとの決闘
得たもの:株式会社ガンダム設立と、 決闘における地球寮メンバーとの連帯
失ったもの:シャディクのミオリネに対する恋心、 シャディクからの友好
第12話「逃げ出すよりも進むことを」プラント・クエタ事変
得たもの:ミオリネとデリングと地球寮メンバーの生存、 母へのさらなる信頼(依存)、ミオリネからの不信感
失ったもの:平穏な学生生活
第14話「彼女たちのネガイ」5連戦とランブル・リング
得たもの:ホルダーとしての資格(継続)、アスティカシア学園
失ったもの:平穏な学園生活(停学)、ニカ姉、妹(仮)
第17話「大切なもの」グエルとの決闘(3)
得たもの:パーメットスコア8?への到達
失ったもの:エアリアルと、花嫁(ホルダーの資格)、 ミオリネからの信頼
こうして振り返ると、第1話で得たものを全て、 第17話で失ってしまったことがわかります。キツイ。キツすぎる。
これからのスレッタ
八方塞がり
第17話の決闘の後、ミオリネが直接スレッタに「今まで、ご苦労様」 を言いに来たことから考えると、 あのやり取りは地球寮メンバーには聞こえていないようです。この辺は徹底していますね。この後、 スレッタが地球寮メンバーに対して「決闘の敗因はミオリネに図られたこと」を正確に伝えることはできないと思われま す(言語的にも、気持ち的にも)。ガンダムも失ってしまったとなると、最初は慰めてくれる地球寮メンバーも、次第に、、、となりそう。
さらに最悪なのは、「 お母さんの言う通り進んだのに、2つを手に入れるどころか、 すべて失ってしまった」という状況になってしまったことです。 通常なら母親に対して反感を覚えるのでしょうが、そこは 絶賛洗脳中のスレッタ。「訳が分からない」 という呆然自失状態になってしまうことが想像されます。
スレッタ的には「ミオリネから見限られた」「 地球寮メンバーには負けてしまった理由を言えない」「 お母さんの言うことがわからなくなってしまった」 という八方ふさがり状態。これはもう、ガンダムの伝統として「 逃げる」という選択肢を取るしかなくなってしまいそう。
スレッタはどこに「逃げる」のか
プロスペラは仕事で水星?に帰る様子が描かれました。 ミオリネはグエルと新派閥を形成して働きまくるでしょうから、スレミオが 2人で落ち着いて過ごす時間を持てるとは考えにくい。 上述の通り、 地球寮メンバーに正直に頼ることも難しそう。6つの選択肢を予想してみました。
水星に帰る
これは普通に想像すると現実的なプラン。ただ、 ストーリーの進行としては本筋から離れてしまうので、 採用されない気が。これまで水星の様子も一切描かれていないので、突然感が強そう。あるいは、たとえ母親が一緒でなくとも、一人で生まれ故郷に帰ってしまうか、、、。その場合、今度は新総裁になったミオリネがスレッタを迎えに来るという展開も熱そうですが、スレッタ自身の成長イベントが描ける可能性が低い。うーん、言っておいてなんですが、コレは無いでしょうか。
グラスレー(シャディク)
タケモトピアノを手球に取ろうとする、狡猾な黒服シャディク。甘い言葉(利益的) と共にスレッタを懐柔させようと考えるかもしれません。しかし、 ガンダムを失い、 ホルダーの資格も失ってしまった水星たぬきに、利用価値を見出すか どうか、、、。おまけに恋敵となると、 シャディクが迎え入れる可能性はかなり怪しいですね。
ペイル社(タケモトピアノ)
かねてからのパワハラによって、エラン君5号とベルメリアが逃亡。こういう会社は人材が定着しないぞ、という好例ですね。手駒が少ないタケモトピアノとは言え、流石にオリジナルをデータストームに突っ込む訳には行かなさそう。絶望的な人員不足のペイル社。 タケモトピアノのお姉さん方が満を持してガンダムに乗っても画的 には面白いですが、人気は出なさそう。ガンダムに乗ることができる人員は喉から手が出るほど欲しいかも しれないので、 ファラクトの開発を生かした新ガンダムにスレッタを乗せる、 という展開があるかも?
宇宙議会連合(フェン)
自らを「調整者」と定義する彼女が、 現在の事態を巻き起こした中心にいるスレッタに興味を持つことは、 自然だと思います。ただし優先順位としては「上が手を下す前に、 ベネリットグループに入り込んで事態を収拾する」 が上位だと思います。さらに宇宙議会連合がベネリットグループと正面切って対立姿勢を露わにすると、地球の敵対勢力につけ入る隙を与絵しまいそう。うーん、こちらも可能性は低いかな。
プロスペラ
いつものスレッタであれば、真っ先に頼るはずの相手。なのですが、 上述した通り「母親の言う通りにしても、 良い結果にならなかった」 という絶望の真っただ中にいるスレッタ。この状況で「あのね、 お母さん、、、」にはなるでしょうか?もしくは、 果敢にも母親に対して「進んでも、何も得られませんでした!なんでなの?!」 と訴える気概をみせてくれるか?ただし、 即レスで再洗脳されてしまいそうですが、、、怖い。
地球へ
ガンダムの主人公といえば、アムロもバナージもカミーユも、みんな重力の井戸の底を経験して、そこから這い上がって来ました。心も体も強くなって。なんですが、このムーブはすでにグエルがやってくれたんですよね、、、。
まとめ
「スレッタの逃げる道」をいくつか想像してみましたが、 どれもスッキリしません。逆に「 落ち込むスレッタを受け止めるグエル」 というパターンがあるような気がしてきました。いま、 彼女に何を言わず受け止めてあげられるのは彼だけのような気がします。 第17話でミオリネがスレッタの母親のことについて、 グエルに情報共有していたことを匂わせるシーンがあったので、グエルはスレッタの数少ない理解者である、とも言えそう。
グエルはスレッタを家族として受け入れる。 少しずつ人の心としての温かさを理解し始めたスレッタ。 再び目に光を取り戻そうとしたその時、 プラントクエタの最終段階を実行するプロスペラがスレッタを呼び 寄せ、エリクトを蘇らせるための素体として、 スレッタの精神を消し去ろうとする、、、 などという妄想をしてしまいました。怖い。
第18話は政治劇エピソード?
新総裁を決める闘い
第17話は戦闘回だったので、総集編明けの18話はゴリゴリの政治劇が繰り広げられそう。グラスレー社とペイル社による連合と、 ジェターク社と株式会社ガンダム連合の戦いになりそうです。デリングの娘であるミオリネの所属する派閥が有利に なる可能性は高い。一方、 現実的な力としてはドミニコスの存在が重要。 ラジャンはもちろんミオリネ寄りでしょうが、 資金的にはグラスレーとの関りが深い。となると、 現実的にはシャディク率いるグラスレー社& ペイル社連合が一歩リードでしょうか。 会社規模的には弱小ですが、ガンダムの開発担当であるシンセー( プロスペラ)の動向も気になるところです。そして案外、 カギを握るのは、 フェンが暗躍する地球連合の関与かも知れません。
第2期後半のエピソード展開予想
スレッタの残りエピソードにおける変遷の予想
18話:すべてを失い、どん底を味わう
19話:転換のきっかけをつかむ
20話:立ち直るスレッタ
21話:判明するアレやコレや、えらいこっちゃ!
22話:最終局面に突入
23話:ラスボスとの対峙
24話:すべてに打ち勝つスレッタ~ハッピーエンド(希)
残り7話で詰め込もうとすると、 かなりのスピード感が必要になりそうです。そもそも、 第2期で終わるとは公式でアナウンスされていませんが。個人的な予想としては、いくつかの局地的なモビルスーツ戦を乗り越えつつ、新総裁選が進行。ついに最終結果が出ようとしたその時…、サイボーグデリングが復活!地球から大量の軍隊が宇宙を目指して出発!第3期をお楽しみに!!とか。
残りのエピソードで回収されてほしい話のポイント
・ベネリットグループのリニューアル
・デリングの復活
・ニカ姉の地球寮復帰
・プロスペラがクワイエット・ゼロを乗っ取る
・エリクトの復活
・スレッタの洗脳解除
・エアリアルver.2 の登場
・ふたたびスレッタがミオリネを花嫁とする
次のエピソードでは、 グエキャンならぬスエキャンが見られるのだろうか、、、 見たいような、、、見たくないような。