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東京で働くバツイチ40代男性のひとり暮らし(たまにふたり)とかいろいろ。

【機動戦士ガンダム 水星の魔女】第8話「彼らの採択」感想と考察

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先週の新展開「株式会社ガンダムの設立」に続いて、第8話もボリューム満点な内容でした。これまでのエピソードで、最も情報量が多かったような印象があります。

(画像は公式サイトより)

-目次-

 

 

詐欺師トークのプロスペラ

今週も怪しさ満点のマスク母さん。話数が進むにつれて、どんどんとダークサイドが顕になっています。(画像は公式サイトより)

 

信者A(スレッタ)さん

(画像は公式サイトより)

「どうしてお母さんは私にエアリアルのこと、ガンダムじゃないと言ったの?エアリアルは家族だよね、呪いなんて本当はないんだよね?」というスレッタの問いに対して、もはや鉄板ネタとなりつつある「腕外し」からの「論点ずらし」で答えました。「人はよく知らないものを恐怖に感じる。人は恐怖を遠ざけようとする、攻撃しようとする。ガンダムは禁じられた機体という人々の意識は消えない。」「私はあなたたちを守りたかった、忌まわしい火の粉から。もちろんよ、いとしの娘たちだもの!みんなに教えてあげて、ガンダムはみんなのそばにいていいものだって。」という本当かどうかわからない言葉の波状攻撃を受けて、スレッタは無条件に母親を信じ、より一層、目の前のことに励むことを誓ってしまいました。「人は論理的、科学的なものを信じるのではなく、その人が信じたいものを信じるのだ」と何かの本で誰かが言っていましたが、スレッタには「母親を疑う」という思考が一才ないことが鮮明になりました。目の前の事象に対して疑問を持たない、と言う姿勢はミオリネの真逆ですね。

 

 

小姑のアドバイス

(画像は公式サイトより)

プロスペラはミオリネにアドバイスを与えました。「量産は現時点で不可能」、「データ蓄積どころか、基礎部分さえわかっていない まずは解析から始めないとダメ」スレッタに対する言葉のトーンとは大きく異なり、落ち着いたトーンで、やや小さ目の声で語りかけています。詐欺師は人を騙す時は「嘘に真実を混ぜる」らしいのですが、プロスペラも同様なのでしょうか?

 

 

プロスペラの本心が覗く?

(画像は公式サイトより)

プロスペラとミオ&スレの会話は短い時間でしたが、その中で、プロスペラの「これまでに見せたことがない様子」が伺えました。「エアリアルのことを知りたい。本当に安全なのか、量産は可能なのか、そもそもなぜ隠したまま開発したのか」というミオリネに対して過去のデータを送付し、ガンダムを欲しい人間は、言葉より数値を信じると思うから」との返答。これはミオリネに対して真摯でない回答のように見えますが、同時に、これまで声を上げても結果が出なかった(であろう)プロスペラの本心であるかも知れない、と感じました。

 

 

 

シャディク・ゼネリ

(画像は公式サイトより)

フラグ王子

第8話では各所へのフラグを立てまくりの大活躍。初めて彼のキャラクターが多く描かれた訳ですが、れっきとした「参謀タイプ」ですね。手段を講じる能力、段取り力、コミュニケーション能力は非常に高い点が素晴らしいのですが、ミオリネのように「突破した性質を持つ大義、魅力的な道」を示すことができないようです。彼をサポートするシャディク隊(不吉)の存在が明らかになりましたが、どうやら彼女たちは「シャディクの理想に心酔している」わけではなく、「シャディクと言う人そのもの」に心酔しているように描写されていました。

 

ミオリネへの想い

8話の中で、シャディクがミオリネを誘うシーンは2回ありました。1度目は「現ホルダーであるスレッタ」の前で堂々と。2度目はミオリネが会社設立に奔走して疲れ果てたであろうタイミング。しかも、ミオリネの大切にしている植物園には敢えて土足で入らず、遠くから手を差し伸べるだけに留める、という配慮を見せる余裕すら持ち合わせています。「俺は君となら、父さんたちよりも良い未来を描けると思っているよ、ミオリネ。」腹の底では相手をコントロールすることしか考えていないくせに、表面上は相手の顔を立てる配慮を示し、相手の疲労度合いを推測して近寄る能力、、、こんな高校生います?そりゃモテますよね。末恐ろしい。ただ案外、シャディクはミオリネを利用する気が満点でありながら、幼馴染としての好意を併せ持っている気もするのです。100%、シャディクが悪者だと悲劇にならないですからね。「君との結婚」は案外、本心なのかも、と。ただ、好意以外に「妬み」も併せ持っている描写が散見されるので、話は複雑かも知れません。

 

さて、シャディクはグエルに何を任せられると思っていたのか。そして、「ガンダムを決闘で奪うつもりはない。せますぎる、視野も、思想も。」という台詞が示す彼の真意はどこにあるのか。面従腹背のシャディクが向かう先がどこになるのか、楽しみです。

 

 

 

クソスペわがまま女

(画像は公式サイトより)

ミオリネは作業分担の指示が上手いですね。適性に応じて各メンバーに仕事を割り振り、自分は会社の軸となる事業内容の策定に奔走する。ただ、父親譲りの「人に説明をしない」特性が発揮されてしまい、チュチュに新しい二つ名を付けられてしまうことになりました。

 

 

株式会社ガンダムの目指すもの

「収益を上げる方法は2つ。一つはガンダムを兵器として売る、誰に売るかは問わない。」ガンド技術の理想に触れ、元来の「医療」としての側面を事業の柱の一つ、もう一つの道とする。からの「責任は私が取る、文句ある?」はカッコ良すぎますね。

「ガンドには生命圏の拡大だけでなく、地球と宇宙、双方の分断と格差を融和する可能性を秘めている。」ガンダムに込められた本当の理念。ガンド医療技術を世に出すこと。命を救う行為に善も悪もない。「理念は人を動かす」という良い事例ですね。一気に教育系アニメーショになった水星の魔女。からの特異系PVが最高でした。

 

 

バズッたPV

ガンダムガンダム希望の光♪

ガンダムガンダム未来を目指す♪

乗って安心、動いて安全、飛べる!踊れる!エアリアルぅ!!♪

株式会社ガンダムはガンド技術による医療事業を目指します

(画像は公式サイトより)

ガンダムを覆うほどの巨大すぎるグリーンバックはどこに売っているんだ、とか。撮影時間が長すぎて、どんどん顔がヤバいことになってしまうスレッタの表情とか、通り抜けるヤギとかナレーションまで上手なリリッケすごいなとか、ツッコミどころが満載で素晴らしいPVでした。この映像が第8話の中で良いアクセントになっていましたね。

 

 

 

リリッケ・カドカ・リパティ

(画像は公式サイトより)

会社設立に際して「まずは定款が必要」と言う女子高生は珍しい。さすがは経営戦略科、とても優秀です。淡々とタスクをこなしていく遂行能力の高さは、メンバーの中で群を抜いた能力のようです。こういう能力がありながら愛嬌もある女子って、モテるんですよね。珍しく、あまり闇のないキャラクターの印象でもあります。安心して見ていられます。

 

 

 

今週のベルメリア

(画像は公式サイトより)

ファラクトと開発チームを委譲するベルメリアは、どこか清々しい様子でした。ただ、純粋に質問を投げかけ続けるミオリネから「魔女」と呼ばれたことには拒否感を示しています。4号の一件が彼女に変化をもたらしたのでしょうか?「ガンドの理想に魅入られて、あの人たちの真似事をしているだけ。」という発言からは、研究に対する諦めのような雰囲気が感じられました。PVを見て笑顔になっていましたが、これだけの秘密を知ってしまっている人が、このまま穏やかに退場、とはならない気もするのですが、、、。

 

 

 

追加で分かった設定や情報など
地球

 地球には戦争孤児がゴマンといる。地球がまた戦場になる。

今週のグエキャン△

 煽りに対して無視を貫く芯の強さと、差し伸べられる手を見定めようとする胆力。いい。とてもいいよグエルくん。

スレッタの「この人、誰ですか?」

 プロローグを見た人たちを恐怖の底に落とすセリフでした。これは、、、。

バイク2人乗りで星空の下をデート

 百合色が強すぎですね、最高です。ありがとうございました。

 

と言うわけで内容が大充実だった第8話。1stシーズンが12話で区切られるとすると、ラストへ向けた盛り上がりとしてのモビルスーツ戦が繰り広げられるであろう第9話が非常に楽しみです。

 

 

 

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