2022年6月13日から2023年2月12日まで、六本木ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHT開催された企画展「クリストとジャンヌ=クロード "包まれた凱旋門"」を会期終わりに滑り込みで行ってきました。その3。
-目次-
GALLERY1&2
地下:モニタールーム
巨大なスクリーンにスライドショーが展示されていました。足元にはいくつかのモニターも。スライドショーと言うと、結婚式ムービー的な感じがしてしまうかもしれませんが、編集は海外の方が行っているのか、独特の映像に仕上がっていました。よく言えば「目を引く&飽きさせない映像」。あえて悪く言うと「なんかすごい気はするが、観る側の読解力が試される映像」という印象。
地下:壁面に貼られた大図面
建築関係の方が見ると興奮されるポイントなのかも知れません。
普段、あまり目にしない単位の数値が並んでいます。凱旋門の幅は46.9m、高さは47.4mと言うことですから、ほぼ正方形に近い外形なんですね。本当に大きい。
鉄骨の組み方のシミュレーション画像もありました。
地下:プロジェクトメンバーのインタビュー
ここが一番面白かったかも知れません。施工、警備、記録などを担当した人たちの視点からプロジェクトが語られています。
印象的だったのは、インタビューに答える人たちが「創作物に対する敬意と凱旋門に対する敬意」の双方を持ちつつ、さらに「自分の仕事に対して最大限を務める姿勢」を持っていたことです。文字で書くと当たり前のように見えるかも知れませんが、実現させることは偉大なことだと思いました。
まとめ:雑感
展示を見ながら、どこかで感じた雰囲気だなと思っていたのですが、最後の方で気がつきました。本展示には「オシャレなプロジェクトX」的な印象がありました。道理で面白い訳です。
「包む」と言う行為になんらかのメタファーが込められているのかと思いましたが、そう言うことではなかったようです。壮大なプロジェクトではあったのですが、明確なテーマは明示せず、作品の意味は鑑賞者に委ねる姿勢。よくこれで関係各所を説得できたものだ…と思いました。
「包まれた凱旋門」と言うプロジェクトの軸は、クリストとジャンヌ=クロードでしたが、もう一人の主人公たちはプロジェクトに携わった人たちだった、と言うことなのかなと思いました。どこの国も、現場の人の偉大な働きによって様々なことが成立していることは共通なようです。
サラッと鑑賞するつもりでしたが、たっぷり2時間ほど過ごしました。とても良い展示でした。観に行って良かった。
GALLERY3
隣の建物では、物販が行われていました。
夕暮れの東京ミッドタウン
東京のど真ん中ですが、この辺は意外に空が広くて気持ち良い。良い休日でした。
camera:sony α7Ⅳ
*応援クリックしてくださると喜びます(小声)↓
前の記事はコチラ↓
関連記事はコチラ↓