Anou

東京で働くバツイチ40代男性のひとり暮らし(たまにふたり)とかいろいろ。

【機動戦士ガンダム 水星の魔女】第19話「一番じゃないやり方」 感想と考察(1週遅れ)

*当ブログではアフィリエイト広告を利用しています。

みなさんは水星の魔女をリアルタイムで見ていますか?配信?私は録画派です。なのに Blu-ray HDDの容量不足で第19話の録画を失敗してしまいました。暗澹たる気持ちでsnsの盛り上がりを脇で眺めつつ、木曜のAmazon Prime の配信を待っていました。仕事も慌ただしく、そんなこんなで、すでに第20話も放映されてしまった後ですが、順番通り、第19話の振り返りをまとめておきます。

第18話ではエアリアル、エリクト、そしてスレッタの秘密が開示されました。続く第19話では「水星の魔女」の物語の背景にフォーカスが当てられつつ、スレッタと地球寮メンバーのが描かれたエピソードに。ミオリネ頑張れ、、、。

©︎創通・サンライズMBS

-目次-

 

 

 

マルタンとセセリア

「聞くことを途中諦めた自覚がある、だから周りにも打ち明けられない。」

一瞬でマルタンの間違ってしまったたポイントを見抜くセセリア。罵る感じでマルタンを追い詰めるように見えますが、最後には「もう一度、ニカと向き合うこと」を促しています。鞭と飴を使い分けるあたり、懺悔室担当?を任されるだけのことはあります。「震えて眠れってやつ?」と言うセリフから、彼女はツイ廃である可能性大。親近感が高まりますね。

なおセセリアさんのブリオン社は御三家に含まれていませんので、勝ち組のスペーシアン様とはいえ、案外、苦労人なのかも知れません。それはそうと、ペディキュアを塗らせる意味ありました?!若い視聴者が多い本作において、新たな扉を開けさせようとする制作者にはもう、何というか、ありがとうございました?!!

 

 

 

涼しげマツコ(フェン)の知らない世界

「双方が協調できる道を見つけたい」と言いつつ、ベルメリアが寝返りやすいようにスケープゴートになるのはあなたよ」と脅すなど、交渉の有能さを示すエージェント・フェン。ケーキにフォークを入れるシーンで、それは一口で食べるには大きくない?!と思ったのは私だけでしょうか。snsでは「涼しげなマツコ」などと愛されているようで、微笑ましいですね。

Bパートでは、ファンから「21年前に壊滅したはずのオックスアースが、議会連合の理事会による支援で工作組織として活動を継続している」という衝撃の事実を告げられるベルメリア。松重さんばりに「早く言ってよねぇぇ!」だったのではないでしょうか。そんな動揺を隠さず、プロスペラから共謀を持ちかけられた「クワイエット・ゼロ」についてフェンに打ち明けてしまいます。早い、早いよベルメリアさん。そう言うところだぞ。そして涼しげマツコは「クワイエット・ゼロ」について全く知らない様子。それはそれで諜報活動が足りなくないですか?!と思ったのも束の間。おじさんダブル三つ編みこと、ゴドイさんに襲撃を受けてしまいます。

涼しげマツコはこれで退場となってしまうのでしょうか。さておき、これで「ベネリットグループと宇宙議会連合の均衡、形ばかりの平穏」に終わりが訪れたことが確定となってしまいました。

 

 

 

セドとグエルとケナンジ

「特定復興計画の指定避難民」と言う単語と共に登場した、セド。SPを掻い潜ってグエルに直接接触するとは、幼くして有能ですね?そして「アカデミー」の詳細が語られます。グラスレー社の育成プログラムで、戦争シェアリングで身寄りを無くした孤児を再教育しているようです。おそらくサリウスの手による設立でしょう。あのおじいちゃん、グエルパパの暗殺話にも乗らないし、潰れかけの会社に再興のチャンスを与えようとしていたしで、案外と平和系な人なのでは。

「俺もプリンスみたいになりたいのにさ、アーシアンを支援してくれるスッゲー人だよ!」と言うセドの言葉から、ケナンジとグエルに「フォルドの夜明けにプラント・クエタ事変を実行させた犯人=プリンス=シャディク」と言う事実が判明してしまいます。1,529人を不法に尋問しても出てこなかった情報が、こんな形で露見してしまうとは。グエルの地球で積んだ徳が実りましたね…。

 

 

 

ミオリネと地球連合の対話

プラントクエタ事変の後に、行方不明になったアーシアンの数は1,529人。パーメットの独占、戦争シェアリングによる代理戦争の肩代わり。そして無法な犯人探し。「スペーシアンは地球を出ていけ」地球側の態度が硬化しても無理はありません。かつてのグエルがそうであったように、アーシアンの怨念に直接触れてしまうミオリネ。心が折れそうな思いの中、見つめるのは株式会社ガンダムのPV。大切なスレッタ、大切な地球寮メンバー。短い休憩時間を挟み、今度は義肢の技術共有を提案、改めて地球側との対話を望むミオリネですが、やはり交渉を進めることは叶いませんでした。

逃げれば一つ、進めば二つ。おそらくはスレッタが言っていた言葉を心の中で反芻し、進んでいるのであろうミオリネ。地球側の代表が医師であったことから、対話の継続に僅かな希望を残すことができました。しかし、彼女が得たもう一つは「プロスペラが始めてしまった動乱」でもありました。総裁選の結果が出るまでの期間は10日間。これが水星の魔女第2期の残された時間となるのでしょうか。

 

 

今週の格付け部屋(ノレアとエラン5号とニカ姉さん)

仲間であり、戦友であり、姉妹のようだったソフィの死。それを受け入れられないノレアと、その気持ちに共感を示すエラン5号。あれだけ気持ち悪い気持ち悪いと罵られていたエラン5号ですが、ノレアと近しい立場であるからこそ、ノレアへの共感を持ち始めているようです。ニカ姉がドン引きしていたように、暴れまくる描写が多目のシーンではありましたが、本エピソードではノレアの希望の一端も描かれていました。と言うのも、ノレアにとってのソフィは「同じ境遇を闘う仲間、擬似姉妹」でしたが、エラン5号は「自らの心情を理解してくれる仲間、もしくはパートナー」になる可能性が描かれたからです。新たな家族ですね。そしてもう一つ救いがあるのは、エラン5号が「ノレアを救う過程で、結果的に自らも救うことができるかも知れない」と言うポイントも描かれたことです。

 

 

 

腹減りタヌキ(スレッタ)

いつもより豪勢な朝ごはんを食べようとする地球寮メンバー。気が滅入ることが多い中で、何とか前を向こうとしている様子が見て取れます。タイミングよく、盗み食いをしようとしていたスレッタがチュチュパイセンに見つかって、みんなでご飯。「スレッタが来たぞ」とみんなも元に手を引いていくチュチュパイセン、かっこいい。スレッタヌキが人間の食べ物を盗み食いする自然動物そのままの描写で、ホッコリ。温かいスープを飲んで、涙を流すスレッタ。坂元裕二による人気ドラマ「カルテット」にあったセリフで、「泣きながらご飯を食べたことのある人は、生きていけます」と言うセリフを思い出した人もいたのではないでしょうか。泣ける。

どこかサイコパスのようなところがあったスレッタでしたが、第18話で出生の秘密が分かったこと、家族に突き放されてしまったことから、一気に親近感を覚える&応援したいと思えるキャラクターになったこともあり、グッとくるシーンでした。がんばれ…!

個人的には、ヌーノの「俺も同じことするかも」と言うセリフが印象的でした。マルタンに対して、安易な慰めの言葉をかけるのではなく、行動への理解を示すと言うフォロー、大人!(たぶん)地球寮メンバーは、本当にいい人が多くてホッコリします。あと、ティルさん?髪を下ろすとそんなことになるんですか?イケメンが過ぎませんか?!!パイナップルヘアスタイルは世を偲ぶ仮の姿ですか?!!ありがとうございます!

 

 

 

復讐を始めるプロスペラ

予想通り、地球で領域展開(パーメットスコア8)してきましたね。スレッタと同じく、プロスペラもまた、エリイの比護を受けられる(パーメットの逆流を受けない)ようです。これは無敵。ケナンジが宇宙へと離脱した途端、行動を開始するプロスペラ。武装は別便で手配してあったようです。さらには事前に量産型ルブリスの格納場所を把握。「たくさんいるお友達」とは、一体誰なんでしょう?!

「ガンドの理念を生みにじった大罪人。今度はエリイの未来を邪魔するなんて、許せないわよね。」と言う意味深な台詞と共に、ガンビットライフルをぶっ放すお母さん。これまでのガンダムで、こんなに無双する主人公の母親がいたでしょうか。というか、エリィ(エアリアル)が止めなければ、これをスレッタにやらせようとしていたんでしょうか。怖い。

プロスペラの復讐は工作機関となってしまった「オックスアースの遺産=ヴァナディースの遺したモノ」を焼き払うことが目的の一つなのでしょうか。結果的に地球に新たな犠牲者が生まれ、騒乱が混沌を極める事態になるわけですが、それは人類の新たな可能性を願ったヴァナディースの理念とは矛盾してしまいます。おそらく、プロスペラと言うキャラクターの行き着く先は、そのポイントに関するお話になると考えられます。そして、それを正面から指摘するのは、おそらくスレッタなのでしょう。ガンダム初の「主人公(娘)と母の対決」待った無し。

 

 

 

グエル、穢したな、ミオリネを。

エラン5号以上に気持ち悪いムーブに入ってしまったシャディクさん。ミオリネへの想いを捨てきれていないのは周知の事実でしたが、どうやらグエルに対しては「信頼の裏返しとしての怒り」を燃やしているようです。誰も信じていなかったシャディクですが、唯一、グエルの実力だけは認め、信頼していたのでしょう。そう言えば、グエキャンの時にシャディクが渡したハンカチは真っ白だったような。登場シーン自体は短い内容でしたが、ミオリネを中心としたグエルとシャディクの距離感が窺える重要な描写となっていました。

 

 

 

覚醒するスレッタヌキ
potte ぬいぐるみ タヌキ

potte ぬいぐるみ タヌキ

  • サンアロー(Sun Arrow)
Amazon

エアリアルが地球で暴れ始めるニュースを見つめる地球寮メンバー。それを見てエアリアルから言われた言葉を思い出すスレッタ。

「だから、これ以上縋っちゃいけない、僕にも、お母さんにも。」

「今、わかりました。エアリアルマルタンさんと同じだったんです。お母さんならきっとこうする、ってわかってたから。一番いいやり方じゃなくても。ああするしかなかったから。私、何もわかってなかった。」

涼しい顔をして、さりげなくマルタンをイジるスレッタ。もとい、エアリアルがプロスペラの復讐から自らを守ろう、引き離そうとしてくれていた、と言う真意を理解します。第2期も中盤を過ぎたところではありますが、主人公の覚醒の兆しが見られるエピソードでした。

 

 

 

次の記事はコチラ↓

anou4649.hatenablog.com