Anou

東京で働くバツイチ40代男性のひとり暮らし(たまにふたり)とかいろいろ。

【機動戦士ガンダム 水星の魔女】第9話「あと一歩、キミに踏み出せたなら」感想と考察

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久々のモビルスーツ戦闘回。前半はゆっくりと人物描写、後半はテンポ良く戦闘シーンが盛り込まれました。見せ場は蒼く光るエアリアルのバトルシーンでしたが、よく見ると「シャディクとミオリネの形にならなかった恋物語」でもあった良エピソードでした。水星の魔女の魅力の一つは1話単位の完成度の高さですね、今週もとても面白かったです。

(画像は公式サイトより)

-目次-

 

 

フラれたシャディク君

(画像は公式サイトより)

「あんたは信用できない」

推しからのストレートな言葉、大ショックを受けるイケメン。このやりとり、先週もあった気がするのですが。諦めてなかったの?!そして帰り道にスレッタとすれ違った際の会話でシャディクの戦闘モードがスイッチON。トークでは惨敗でしたが、戦闘では最初に地球寮チームのキーマンとなるチュチュを潰そうとするなど、集団戦の巧みさを発揮。「まずは露払いだ」はカッコ良かったですね。結局は払いきれなかったですけども。「ラプラスの亡霊」でのアンジェロを思い出したあなたは、立派な古参です。

 

 

「ミオリネ、君は間違えた。水星ちゃんは素直でいい子だ。まっすぐで嘘をつかない。ただ、君を守る力も、助ける視野も持ち合わせていない。君にすがるだけの、ただの子供だ。」

前の第8話での「狭すぎる、視野も、思想も」と関連することになったセリフ。最終的には、自らの視野の狭さによって、射撃されようとしていることを見抜けなかったことが敗因となってしまう大ブーメラン。自らの野望のために周囲に嘘をつき、君を守る力も持っていない、そして幼いままだと思っていたミオリネにすがっていたのは、他でもないシャディクであった、、、という悲しいオチでした。

 

 

「ここまでだスレッタ・マーキュリー!ミオリネの隣に立つのはオレだ!」

(画像は公式サイトより)

これを最初から言っておけば良かったのでは、、、。ですが、時すでに遅し。「最後は自分で決着をつけると思ったわ。人に信じろとか言っておいて、結局あんたは誰も信用してないのよ。」と、ミオリネにバッサリ切り捨てられてしまいます。決闘に負けたことよりも、こっちの方がダメージが大きそうです。

 

「ホルダーになって君を守る。その一言が言えれば、俺も中に入れたのかな。」「バカね、今更よ。」

かつてミオリネとシャディクの間にあった信頼関係、あるいはそれ以上に発展するかも知れなかった可能性を感じさせるやりとりでした。短いシーンでしたが、良いドラマでした。冒頭で語られた「ミオリネの前ではヤマアラシなのよ、シャディクは」という台詞が第9話を、そしてミオリネとシャディクの関係性を如実に表していたようです。エヴァンゲリオンでも用いられたモチーフ、悲しい関係性。

 

 

ミオリネの進む道を「暴走」呼ばわりするなど、自分の思い描くイメージにミオリネを当てはめようとするシャディクには「自分の功名心」「恋心」そして「自己欺瞞」が溢れていました。

 

誰も信じることができないシャディクと、相手を信じようとするスレッタ。わかってはいるけれど、自分にその行動を起こすことはできない。だからこそ、これまで沈着冷静だったシャディクが、珍しく感情を露わにしてスレッタと対峙したのでしょう。「自分の内なる想いとは真逆、別の方向を演じなければいけない現実を生きる子供」という点においては、シャディクもグエルも同じだった訳です。ただしキャラクターは真逆。シャディクは面従腹背、グエルは至恭至順このように全く異なる2人ですが、スレッタという異物とも言うべき存在によって、大きな変化を見せ始めることに。「水星の魔女」の魅力は、こうした主要キャラクターの心の変遷、人としての成長が丁寧に描かれている点が秀逸ですね。今後の展開も楽しみです。

 

 

アンチドートからのオーバーライド

第8話で予告されていた通り、対ガンドフォーマット用の対抗手段がエアリアルに発動されました。グラスレーはしつこいそうです。しばしの活動停止の後、エアリアルは覚醒。からの無双。ビットの多角形立体バリア展開は、ユニコーンガンダムローゼン・ズールの戦闘を彷彿とさせましたね。覚醒後は赤目で無双するエアリアルが活躍するかと思いきや、プロローグでエリクトが示した青色に発光するエアリアル。これはもう、中の人はエリクトで確定ですね。だからこそのプロスペラの涙なのでしょう。今回の戦闘データがエランくんの言っていた「成果」になるのでしょうか。少しずつガンダムの秘密が明らかになって嬉しいような、怖いような。

 

 

スレッタの楽しい二人言

(画像は公式サイトより)

「ごめんね、エアリアル。怒ってるよね?私、いつも頼ってばっかだもんね。でもね、やってみたいんだ。私たちのためにミオリネさんが作ってくれた会社、手伝いたい!リストに無いけど、何できるかわかんないけど、わがままかな?(間がある、コールバック?)よかった。(エアリアル覚醒)いたんだ。」

(アンチドートのオーバーライド発動)

「一緒に、いいの?大丈夫、今度はちゃんとできる。私たちでミオリネさん、助けるよ!」(無双)「次は?!こっち?」

プロローグを見てしまった(読んでしまった)人は、今日の第9話を見てエアリアルの「心の声」を想像してしまったのではないでしょうか。まさかこんな仕掛け(呪い)を鑑賞者に用意しておくとは、、、大河内さん恐るべし。Blu-rayでは副音声でエアリアルくんの解説が入ってくれると嬉しい。

今週のスレッタは「すけっとすけっと♪」からの「ふたりごと祭り」、完全にサイコパスでした。怖すぎる。1stシーズンも残り3話と言うところまで来ておきながら、スレッタの素性は表面的なことしか判明していない、という事実も恐ろしい。

 

 

 

シャディク隊の活躍

(画像は公式サイトより)

キャピキャピしたキャラクターとは相反して、戦闘では非常に統率が取れている上に、個別の操縦技量も素晴らしいことが明らかになりました。序盤は地球寮チームを圧倒、あっという間に6対2の優勢にして見せます。ただ残念ながら、チュチュにとどめを刺さなかったのが、大逆転への布石となってしまいまうミスもありました。終盤に見せたシャディクを庇おうとする献身さは泣けますね。シャディクを守ることになった経緯は、ゆくゆく描かれるのでしょうか。実はみんなシャディクと同じ孤児だった、、、とか?くれぐれも、マスドライバーを死守するために死なないでほしい。

 

 

 

落ちろぉぉぉお水星女!!

(画像は公式サイトより)

まさか完全新作で富野節を聞けるとは思っていませんでした、ありがとうございました。え?兄弟愛が重い?ガンダムにおいては軽い方ですし、むしろこれは正統派なセリフですが、何か?!!(古のオタク)

 

 

 

ガンダム!飛べる!踊れる!エアリアル!(再び)

「ベネリットグループの外部にも中継させて」を受けてのアピール行動でしょう。スレッタ、意外にちゃん広告宣伝活動をしています。「外部」がどこまでを指すのか明示されていませんが、地球圏にまで映像が流れてしまうのだとすると、後々ややこしいことになる伏線では、、、。

今週のミオリネは大勝利でした。スレッタのアピールによって株式会社ガンダムの認知度は爆上がり。戦闘においては、スレッタを前衛として他メンバーを盾として使い、後方支援のチュチュが敵大将を仕留める、と言う作戦を的中させます。さらには怪しげなM&Aを仕掛けるために近寄る企業を排除。「社長業は孤独である」と言うあるあるネタも盛り込まれている辺りが、リアルさを感じさせて良いですね。

ラストシーンで、ミオリネが青いトマトを刈り取るシーンは色々な読み方が出来ます。「シャディクへの淡い想いを断ち切る」「株式会社ガンダムのメンバー(他の育成中のトマト)を生かすために、シャディクと言う便利になるかも知れないオプションを断ち切るミオリネ」などなど。関係ないですが、エアリアルはいつになったら買えるのやら、全然見かけません。

 

 

 

女の戦い

(画像は公式サイトより)

「リリッケ・カドカ・リパティ!人の男に手を出した落とし前、きっちりつけさせてやる!」「うぇぇ?なんのことですか?」「ジョン・バンシモンズ!アタシのキープくん12号!」「うーん?ランチのお誘いなら、断りましたよぉ」「アタシの男に恥欠かせてんじゃねぇ!!」「えぇぇぇ?!!」

いいですね、学園ものです。こういうサイドエピソードも素晴らしい。ジョン君って誰?私もキープしていただけないでしょうか?無理ですね、ありがとうございました。

 

 

 

 

今週のグエキャン△

「ウチの子会社にポジションを用意した、そこで俺の仕事を学べ。」「代案は考えてある。俺の決定に意見するなど、おこがましい。」

やり方はアレですが、息子の道をきちんと考えているいいお父さんです。3敗もしたら学園にいずらいだろうし(現にいじめられている)、世の中には他にいい女がいるぞ、、、!!!という親心でしょう、きっと。泣けます。もとい、いよいよ独り立ちの時が迫ってきたことを示す描写でしたね。いらっしゃい地球寮!

 

 

 

 

第4戦術試験区域

今回の戦闘はユニコーンのトリントン基地戦を思わせる舞台設定でした、懐かしい。おそらくは具体的な戦闘エリアを想定しているのだと思われます。そうすると、最も想像しやすいのは「荒廃した地球のどこかのエリア」となる訳です。ここまで、宇宙戦はわずか1戦しか描かれず、他は基本的に地上戦です。この学園の目的が窺える気がします。

MSコンテナによる発進が板についてきましたね。現実にはあんな複雑な構造のコンテナは整備が大変すぎてあり得ないと思うのですが、画的には映えますね。あと、一瞬だけ映りましたが、コンテナ発進時に傍にあった宇宙船。ゆくゆくはコロニー外に出て行くことになるのでしょうか。

 

 

 

今週のMVP

(画像は公式サイトより)

グエルくんがピンチに現れるかと思いきや、その展開はお預けになったようです。白いパイナップルこと、ティル・ネイス君の大活躍。チュチュの射撃能力とメンバーの機体を台座に組み合わせる現場対応力、戦闘エリアを俯瞰する観察力、最終射撃のタイミングの判断力、そして簡単には諦めない胆力。立派なスペシャル人材です。(描かれなかっただけで、ミオリネの指示があった?)「撃て!」ではなく「いま!」という伝令も良かったですね。そう言えば8話では絵心があることも紹介されていました、多才。「メカニック科にしては筋がいい」とお褒めの言葉もありましたので、今後の活躍に期待大。

 

ラストシーン、ズタボロになったエアリアルを拭いてあげるスレッタがなんか良かったですね。ただこれも、見方によっては怖い気もしますが、、、。

これでオフィシャルに校内を掌握したスレッタ。となると次は、呪術廻戦よろしく「姉妹校との交流試合」でしょうか?日曜劇場よろしく大手巨大競合会社との熾烈なプレゼン合戦?OPに新たに加わった新ガンダムの登場も期待大。来週も楽しみです。

 

 

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